※ 先週の木曜日から少しずつ書いては消し書いては直しての日記で、まったくまとまらないけど一旦あげます。




【金子差入店】を観てきました。


3回目です。初日に観てからいろいろ自分なりに考えたり、気づくと金子真司のことを考えてしまってる。他の登場人物についても。

そして、金子を演じたマルのことを思ったりしている(結局)



2回目以降はパンフレットを読んだ後なので、それぞれの登場人物の背景も少しわかり、1回目であれはどういうことなのかな?と思ったことも、あのセリフの意味はこういう気持ちだったのかなとか、思いを馳せてみる。


1回目は金子真司、2回目は美和子さん、3回目は小島、紗知さん、横川、おじさん、花梨ちゃんのお母さんなど、とにかく出てくるシーンごとにその人のことを考えながら観てみた。


なので、今回も観た後どっと疲れました(いい意味で)





⚠️感想、ネタバレ含みます



犯罪ってどんな理由があろうとも起きてもいけないことだと思うので、正直、もし自分が花梨ちゃんのお母さんだったら行動に移さないにしても同じように思うし、絶対許せないし、
その刑務所にいる犯人に差入代行で持って行く金子のことなんでよって思うと思う。
花梨ちゃんのご家族はその後どうされているんだろうって思う。残された者は辛くてもこれからも生活は続いていくから。


金子自身の自分の仕事に対しての葛藤や苦しい思いが観ていてしんどい。
大切な息子が自分の仕事のせいで辛い目にあってると知ったらやめたくなるよ、それは。学校のシーンの息子のためだけど怒りを抑えられずに手を出してしまい取り押さえられたところを息子に見られた時の表情が辛い。和真にごめんなと、父ちゃんのせいでっていうのとカッとなって荒ぶってしまって抑えられない自分情けないよなって言ってるような泣き笑いのような顔してたな。でも和真のことがすごく大事なんだよ。


美和子さんは金子のことを信じて支えてる。
自分の気持ちを強く前に出す感じはほぼなくて、傍で寄り添いいつもそっと励まし支えてる。
すごく芯がしっかりしていて強い人だなって思って。
美和子さんにとっても和真にとっても金子真司が大事でいなくちゃならない人で、美和子さんだって腹立つこともあっても、いつもぐっと堪えて静かな怒りを内に留めておいてるのかなと思う。世の中の不条理なことに対して。
なので、美和子さんも真司に言えて良かったなと思うシーンもあってなんか観ていて良かったと思った。


自分も服役したことがある、アクリル板の向こう側にいた事がある真司とその家族。

刑務所や拘置所に代行で差入れするという仕事を通して、いろんな人の心に触れ葛藤しながらも自分たちも世の中も日々続いていくし、割られ続ける植木鉢も片付けてまた植えて。
めげない負けない気持ちと、今日が来てまた明日が来るっていう、そんな希望を受け取った気賀します。





いや、もっといろんなことを感じてるんだけど、とても文字にできないくらい、登場人物ごとに考えたり思ったりという、こんなにずっと引きずる映画も久しぶりで、それはずっとファンでいるマルが主演だったからかもしれないけど、
私の中で邦画でいえば容疑者Xの献身くらいずっと引きずる映画になってるかもしれない。いや、他にもあるかな、怒りとか。


なんにせよ、しんどい。けど観て良かったと思える映画。


まだまだ映画館で観てもらいたいな。
もう、上映時間が少なくなってきてるから、行ける良い時間帯がなくなってきてるかもしれないけど。
期間が長くなるといいんだけどな...。



自分のその日のメンタルや、どの立場の人物に入り込んで観るかでも感じ方が違ってくるんだと思ってます。