【ミッシング】を観てきました。







石原さとみちゃんの新境地となる作品ですね。


吉田恵輔監督のヒメアノ~ルを観て、森田剛くんの演技が凄くてファンになって監督に自ら映画を撮って下さいとオファーして、6年?越しに願いが叶った(Aスタでお話されてました)ご自身の今までのイメージからガラッと変わった俳優石原さとみさんでした。




吉田監督のヒメアノ~ルも昔観たんです。めちゃくちゃしんどかったし重くて引きずるような映画だった。アイドルだった剛くんがこんな演技をするんだって衝撃を受けた作品でした。



で、今回のこのミッシングも重いんだろうなと思って赫子して観に行ったんだけど、やはり、幼い子どもが失踪し、壊れてゆく母を観てるのがずっと辛かったです。


マスコミもネット民も、世間の書き込みや目が怖い...。報道ってなんなんだろうと思ったし、今の時代の毎日のようにある事件なんかも、自分がわかることなんてほんの少しで、いえ、ほんの少しもわかっていなくて、当事者の気持ちに寄り添うこともほとんどできてないんだろうな...と、マルの舞台ハザカイキを観た時も思ったけど、本当に無責任にあれやこれや言うじゃないですか世間の人々。

気をつけようと思ったな、例えばXやインスタにいいねを押すのも、なんというか、ね、難しいし怖いですよ、お顔も知らない人ですもんね。










⚠️ネタバレになります




私にも子どもがいるので、石原さとみちゃんの沙織里に感情移入してしまってしんどかったし、ふとした瞬間に張り詰めてたものが切れて、泣いたり怒ったりなげく姿も、結局は視聴率取りたいだけなんでしょって怒りたくなる気持ちも、でもそのマスコミに報じてもらって娘を探すのは大きな手段出って葛藤も、見たくなくても見てしまうネットの書き込みも、あと他にもいろいろあるんだけど、ライブに行くのに置いてった自分を責めたりするのも、もう心が痛かったなぁ。



地方テレビ局の中村倫也さん演じる砂田が、嫌な奴じゃなかったのは救い。人間味がある人でよかった。本人はだから出世はできないだろうけど、そこら辺の葛藤もあるとは思うけどね。



心が痛くて苦しくて、弟や夫の気持ちも想像して苦しいな、苦しいなと思って観ていて、ラストの方の夫役の青木さんにめちゃくちゃ泣けた。

それまで温度差あるように沙織里には思えてたと思うけど、多分壊れてゆく妻を自分は冷静になって支えていかなければって思っていたと思う、張り詰めてだと思う、そんな時に人の優しさに触れてのあのシーンだったと思う。



本当にしんどかった映画だったけど、映像に光が差すところがあって、この先も夫婦寄り添いあって生きていってほしいなと、そう思いました。



うーん。引きずるなぁ。