【母性】  湊かなえ  著



『母の手記』と『娘の回想』の母と娘の語り手と『母性について』の新聞記者と国語教師の会話、その3つから物語が進んでいきます。


湊かなえさんの小説は【告白】と【白ゆき姫殺人事件】以来だったかな、すごく久しぶりに読みました。

語り手で展開されていくお話は、自分に話しかけてくれてるようでとても文が読みやすいです。

2日間で一気に読み終わりました。
母と娘の話すことの食い違い、感じ方、捉え方の違いにもどかしかった。

あぁそう言われると嬉しいよね、辛いよねなどと、読みながら自分だったらこう思うななど、とても感情移入してしまって読みながら疲れもしました。


最後の方、えぇっ!?という衝撃がありました。
ミステリーは、こういうラストの方での衝撃が読んでいておもしろいというか、すごい!こんなことがってガツンとやられることが後からも印象に残ります。

と言っても、私の残念な記憶力はすぐ忘れてしまいますが。



私も母であり娘でもあるので、いろいろ考えさせられたな。特に娘に対しては。

あれこれ口出しちゃうからな💦
娘はどう捉えてくれてるんだろうとか、トラウマを作ってないかなとか、涙腺弱いのは私に似たのか、育て方がそうさせたのかとか。

子どものことが大事だからと良かれと思ってやってることや言ってることも、本人からしたらどうなのかな?とか。

それを考え出したら、何も言えなくなってしまうので、あまり深く考えないようにするけどね。


これを読んで、娘はどう思うかも聞いてみたいけど、それもちょっと怖いわ。






今日から映画が公開されましたね。

おめでとうございます。



映像化はどんな感じか観てみたいけど、他にも観たいものがあり悩み中。