結婚式の意味 | のんべんだらり

結婚式の意味

今日、夫は会社の人の結婚式に招かれて横浜まで出かけて生きました。

 

その方たち、もうすでに一緒に暮らしていて、籍も入っているとか・・・。

 

考えの「古い」おばさんとしてはちょっと「理解」できないところがあります。

 

もう一緒に生活をしていて、式だけ後で挙げて、そして、明日またいつもどおりに会社に行く。今までと何ら変わらない生活の中に「イベント」としての結婚式がある。それってなんかちょっと違うような気がします。

 

ふと私自身の「アホな経験」を思い出しました。

 

私は夫と知り合う前に、結婚したいと本気で思った人と出会いました。まる一年(というところが私らしい)お付き合いをし、別れました。その理由が

「結婚式を挙げる・挙げない」

ということでした。

今から思えば「若かった」としか言いようがないのですが、あのころの私は、私なりのポリシーを持って式を挙げたくて、花嫁衣裳を着たかったんです。

父を亡くし、それでも必死で商売を続けていた母。そして人から後ろ指を指されることの大嫌いな父。その二人の両親を(変な意味で)裏切ることが私にはできなかったのです。

もし、父が生きていれば彼に「結婚式は挙げたくない」(理由は最後まで定かではないんですが・・・)と言われても、あっさり(でもないかなぁ?)と納得したかもしれません。

でもその時すでに父は亡くなっていました。

私がどうしても結婚式をしたかった理由がここにありました。きっと目が不自由な私の結婚を凄く凄く心配して旅立った父に、最後の最後にしてやれる親孝行は「ウェディングドレス(あるいは白無垢)を着る事」だと確信していました。そして、もしも私が何もせずに引越しをするかのごとく彼のところに行き、生活をしたら、周りから「ちゃみちゃんちはお父さんがいなくなったからおちぶれたのねぇー」なんてうわさされるかもしれない。それだけは父のため、母のためにしたくなかったのです。

これが私の結婚式をどうしても挙げたいという理由であり、ポリシーでした。

 

結局、若さゆえにじっくりと話し合って説得することもせず、年齢的にもちょうど焦り出す年(26歳)だったがために、「結婚できないなら別れましょう」ということで別れました。

 

そんな私から言わせるとなんかちょっと違うなって思うんです。

 

今は同棲をしてから結婚をするカップルも多いと聞きます。これも私はあまり賛成できません。確かに一緒に生活をしたら、一生この人と合うかどうかが分るかもしれません。でも、やっぱり抵抗がある。なんか違うと思います。

 

私にとっての「結婚式」はやっぱりけじめのような気がしてならないのです。昔のように「実家とはもう無縁」なんてことは思いません(だって私は紛れもなく産んでくれた父と母の娘で、京都がふるさとで、出身校はどこで・・・と歴史は変えられないもの)が、「二人で新しい家庭を作る」というスタートライン・今までは保護されてきた面が一杯あってもこれからは自分たちの力で歩き出すときという気持ちを持つときだと思ってます。そういう意味でけじめのときだと思ってます。

 

いやね、式をしなさいとかって言ってるんじゃないけど、同じ式をするなら、私は「一緒に住む前に」挙げたほうがいいとそう思ってるんですよ。

もちろん様々な理由で式を挙げられず、何十年か経って式を挙げるカップル。私はこのカップルたちも偉いと思うカップルです。私がいうのは、式を挙げられるのに、そして、どうせ挙げるんだったら、一緒に生活する前に挙げたほうがいいように思うってことです。

 

何かルーズになっているようなそんな気がします。

 

もちろん今日、結婚式を挙げられた方の幸せは心から祈ってます。

 

もうすぐ6月。ジューンブライドということで結婚される方も増えるでしょうね。そして11月15日にはこの国のプリンセスが結婚されます。

 

皆さんの幸せを祈りつつ。

 


(@_@)