IT化、便利、それとも・・・ | のんべんだらり

IT化、便利、それとも・・・



 以前このブログでも書きましたが、病院も最近ではIT化が進み、全てオンライン化され、診察室へ入るのも掲示板の「受付番号」を見て入る時代になりつつあるんですねぇー。
 今日、夫の足のことで大学病院へ行きました。その大学病院は今日からオンライン化がスタートし、「再診」受付も備え付けの受付機でします。診察券をリーダーに通し、画面に予約状況が出、(何故か)終了ボタンを押し、受付番号が印刷された用紙を取って、待合へ。その番号が電光掲示板の様なところに出たら診察室に入る。声の案内はこの間一切無い。
 えぇーーーー。私、一人でここへは来れないよーって思ってしまいました。そりゃ、病院なんて、ましてや大学病院なんて出来るなら行かない方がいいに決まってるし、行きたくも無い。でも、行かざるを得なくなった場合、私は一人で何にもできひんやんって思ってしまいました。またいちいちそこら辺の人に「すみません、私、目が悪いんですけど、何番って出たら教えてください」なんていうのぉーって・・・。せめて一度でいいから、コンピューターの味気ない声でもいいから「何番の方診察室へどうぞ」って言ってよぉーって思います。
 これも前のブログに書きましたが、いくら大きな字で掲示板に書いてあったとしても、私には自分の目でそれを見ることはできません。なぜって私の目の高さからその掲示板までの位置にすでに私が見える以上の距離があるから・・・。あーあ、病気もできないんやなぁーって思ってしまいました。
 そしてこのシステム、結局、今日からスタートでお医者さんも看護婦さんも不慣れで時間がかかる。そしてカルテの電子化も重要だろうけど、患者の前で「日本語で」カルテを記入するのは如何なものかと思います。そりゃね、大した病気でなければいいよ。でもそうでない場合、その患者さんの精神なダメージや告知の問題もぜーんぶすっ飛ばして、そこに病名を書かれ、見てしまったら・・・。私はそれを考えると怖いです。幸い、私はそういう点では「見えない」ので読めないし、事実は「口頭」でしか聞けないのでいいといえばいいけれど・・・。
 私個人的には、もう一つ受付の横に小さくてもいいから目の高さにあわせたモニターを付けてほしいなぁーと思うと同時に、カルテは後で誰かがインプットする方式をとるべきだと思います。その場で先生が入力となると、いらない手間を取られ、肝心の患者さんとの「話し」がおろそかになったり、ミスタッチがあったりするようで私は怖いような気がします。
 果たしてこのシステムはどこに向いているんでしょうか?・・・
 今度その大学病院へ行く時は、単眼鏡を持って行こう。そして「見える」かどうか確かめてみよう。でも、仮に私が見えたとしても私よりも視力の弱い人は絶対に見えない。やっぱり問題だぁー。
 何が便利かよく分らなくなってきました。