人の役に立ちたい
今、私は同じ障害を持つ友達のお手伝いをさせてもらってます。といっても大したことはしてはいませんが・・・。
彼は盲学校出身なために「点字」で学び、「墨字」(私たちが普段使っている文字をそう呼びます)をほとんど使わずに勉強してきました。それゆえに漢字が苦手です。
今の時代、パソコンが打てれば綺麗に清書ができ、その文章を視覚障害者が書いたか、健常者が書いたかなんて分りません。ただ、漢字をほとんど使わずに生活してきたがため、漢字の変換ミスがどうしても起こってしまいます。それをチェックして直すという何とも単純な作業を私はさせてもらってます。
彼は頭脳明晰で英語力にもたけています。通訳と翻訳家を目指し、勉強されてます。その翻訳のちょっとした手助けをさせてもらってます。つまり、彼が翻訳をして清書した文章を私が読み、漢字の変換ミスがないかどうかをチェックし、漢字が間違っていたら直すというものです。私も一歩間違えば同じように盲学校に行ったかも知れない人間です。同じハンディを持つものとして、私が助けられるところは助けられればいいなぁーと思っています。
頭も良く、能力もあるのに、ただ点字しかしらないという理由でなかなか仕事がない今の世の中。私はおかしいと思います。というか、もったいないと思います。何とか彼の力が生かせるような仕事が、それこそ、官公庁や国が主導となって作れないものかと、この漢字チェックをするたびに思います。障害者は働きたいのです。社会生活を普通にしたいのです。国の、県の、府の力がこういうところにこそ必要だと思います。頑張ってる障害者は一杯います。
私はこんな小さなことでも、「人の役に立つ」ことが出来て本当に嬉しいです。有難う、Tさん。私にやりがいをくれて・・・。感謝してます。応援してるからね。十分頑張ってるけど、もうひとふんばり!!