触って美術鑑賞。 | のんべんだらり

触って美術鑑賞。

 
前にブログに書いたとおり、私は京都がふるさとです。そして今でもやっぱりその京都の事が気になってインターネットで「京都新聞」の記事をほとんど毎日読みます。
 一昨日、その京都新聞の記事に「京都視覚障害者協議会が日展の作品を触れて鑑賞する」というものがありました。
 私は美術館が大嫌いです。なぜって、見えないから。分らないから。寄れないから。
 美術館を想像してください。
 絵は鎖の向こうにあります。よく分りません。説明文は絵の隣。つまりやっぱり鎖の中。読めません。それじゃぁ何にも分りません。ただ壁に何かが書かれている額が飾ってあるだけという感覚でしかありません。大きな肖像画、大きな風景画ならまだ何とか「勘」を働かせて見えなくもない。でもそんな絵ばかりではないのです。日本の美術館はどうしてああいう風に鎖をするんでしょうか? 
 外国(といっても私はアメリカしか知りませんが)は鎖なんてありません。「絵にぺったり張り付いて見て」いても係員が飛んでくることもないし、第一、凄く明るい。そんなわけで説明文も張り付いて読むことも出来る(意味を理解できるできないは別問題として)。日本よりもよっぽど「絵を理解」できます。あれこそがバリアフリーだと思うのは私だけでしょうか? 
 今回の「触る美術鑑賞」大いに賛成です。全く見えない人にとって「目」の代わりが「触覚」になることは大いにあると思うから・・・。もちろん、いい加減な視力の私も「触覚」に頼ることは多々あるんだから・・・。私も触って見られる美術展があれば行ってみたい気もします。
 今度は「鎖を外して」「好きなだけ近づいて」美術鑑賞しましょうなーんて会を催してほしいものです。