Congratulation

金曜日の夜、彼の朗報を聞いて
私はなんだか眠れなかった。

こんなことだいぶ前からわかっていたこと。
そして近いうちにこんな日が来ることもわかっていた。

そして私の中に残っていた小さな恋物語はようやく本当に幕を閉じた。
ようやく彼はあたしにはもう手の届かないところに行ってしまった。

今までの色んな感情にフタをして、あたしももう一回リセット。
もう1回歩き出す。
彼は彼の道を。
私は私の道を。

重なることのない二つの人生だったけど、私は本当に彼と出逢えて幸せだった。

いつか彼のことを忘れる日が来るのかもしれない。
忘れてしまったことすら思い出せない日が来るのかもしれないとも思った。

でもきっと彼は永遠に私の最愛の人。
そして恐らく生涯彼のことを忘れることはないと思う。

春が来て、桜が咲いて、
夏が来て、海を感じて、
秋が来て、鎌倉を想い、
冬が来て、雪が降る。

休む暇もないくらい彼を想い出させるものはあたしの周りにいつもあるような気がするから。

だからそれだけで大丈夫。

少しだけ贅沢を言うならば、彼にとってあたしのポジションはそれと同じようなものであってほしいと願った。

またいつか会う時があったらその時はちゃんと一人の人として
笑って会えたらいいな。

そしてその時あたしも幸せだったらもっといい。

でも今は心からあなたの幸せを願います。