まさかそんなわけないだろと思ったけど
このブログ3ヶ月以上も書いてなかったんだな。
我ながら自分のマイペースっぷりに驚いてしまうね。
わはは。
というわけでエビバデ、元気かね?
ごちありツアーが始まった。
横浜から始まったけど最高の夜だったな。
セットリストは夏フェス中考えまくった。
なんせ久々のワンマンだからな。
セットリスト作るのは一番大変だった。
2時間以上のライブだから
「ALXD」の曲目はもちろん、昔の曲も進化させて
織り交ぜようって事になったので完成するまでかなり時間がかかった。
そんな風にして完成した今回のセットリスト。
いかがでしょう?
初日横浜ではその「流れ」が気に入ってもらえたようで嬉しかった。
来てくれた人ありがとう。
続いて富山、金沢、静岡、そして昨日は広島。
自分達が飽きないように少しずつ曲目を変えている。
久々のライブハウスでのワンマンは物凄い熱気だ。
あそこまでの熱気はデカいホール会場やフェスでは絶対に味わえない。
あの中でぶちかましたあんな曲やこんな曲。
まさに水を得た魚のようだった。
「ライブって本当に良いよね」「だよね」
って瞬時に言い合える空間っていうのはやっぱりライブハウスならでは。
もちろん俺はデカい会場も大好きだし、
今後もどんどん大きい所を開拓していくけど。
この「味」は捨てられるものではない。
一生やっていきたいなと思っている。
全員汗臭いけどな。
★
ALXD曲解説~3曲目
"ワンテンポ遅れたMonster Ain't Dead"
■制作について
去年の終わりぐらいに自分の中で出来て、
今年の始めぐらいにメンバーにプレゼンした。
「ワタリドリ」のようなポップな歌を作った後は
やっぱりこういうモードになる。
同じ時期にBoo!もDog3出来たしね。
■タイトルについて
最初メンバーにタイトルを伝えた時「いや、さすがにこれ後々変えるんだよね?」
って顔されたがこんな最高にアホなタイトル変えるわけないだろう
このcuntと思っていた。
この曲はこの”ワンテンポ遅れた~”のくだりから全てが始まった。
コードを適当に模索している中でイントロが出来上がって
同時に”ワンテンポ~”と歌っていた。
実は最初「ワンテンポ遅れたMonster Is Dead」と歌っていた。
つまり「死んだ」になっていたのだ。
で、何も考えずに歌詞制作を進めていったら誰かに
「このワンテンポ遅れたモンスターってのはドロス自身の事ですよね?
遅くにデビューしたって事で」って言われて
「え、いや別にそういうわけじゃないんだけどじゃあそういう事にしよう」
と思っていたらじゃあ死ぬのは嫌だからAin'tにしようと思い、変更したのだ。
そしてそれ以外のタイトルは思いつく必要もないと思った。
これだけ相当インパクトのあるタイトルだしそのまま曲中で何回も繰り返されるしね。
■曲について
イントロやAメロの部分も初期のドロスを
彷彿させるような雰囲気が漂っている。
我々がよく好む音の「一瞬の空白」が随所に散りばめられている。
あの音が一瞬、一拍止まる瞬間がやっぱり好きなんだよね。
というかそれが俺のリズムなんだと思う。
俺のギタープレイはストロークした直後に
右手小指の付け根でミュートをよくする。
あれはドラムのリズムを強調するためにやっている。
音色よりもパーカッシブな部分に魅力を感じている。
Bメロの高速ラップ=お経の部分ではいきなりハードコア的なリズムが登場する。
こういうプログレっぽい所もこの曲の演奏していて楽しい部分だね。
最後のコードが「Cマイナー9」で終わるのはちょっとした思いつきだ。
どことなく昔のハードボイルド刑事ドラマ感を出したかった。
石原裕次郎さんがブラインドから眺めている感じ。
とてもピッタリハマり過ぎて最初に鳴らした時はスタジオ中が爆笑した。
■メロディーについて
特徴的なのが前述したBメロの部分=お経。
歌っていてとても気持ちいい。
元々俺はラップが大好きで昔からよく歌っていた。
まぁたまにその趣味がライブでも出る通り。
でも俺はそれを所謂ミクスチャーというスタイルではなく、
違うスタイルで自分の音楽に取り入れたかった。
それがこういう所で出ている。
■歌詞について
とてもイラついてるね。
色々昔から思っている事やその時思った事を羅列した気がする。
このアルバムで一番ストレスが解消された曲でもある。
歌詞を書いている時丁度胸くそ悪い「いじめ」のニュースが世間を賑わせていた。
それについての言及を1番ではしている。
2番は特に気に入っている。
俺らが改名する時に嘲笑っていた奴等に向けて書いた。
まぁあとは未だに手紙とかに「磯部さんといつ結婚するんですか?」
とか真面目に書いてくる「様子のオカシイ」人達も存在するしね。
そういう人達に向けている部分もある。Very Sick
それにしても。
歌詞というのはとても自由である。
でもラップになるとさらに自由になる。
例えば一つの単語の発音のイントネーションを解体して
新しい発音を創る事ラッパー達は言葉遊びに長けていると思う。
以前好きなラッパーが「文法的に辻褄が合わない~とか
そんなくだらない事はどうでもよくて
メロディーとリズムに乗せたいから俺が単語を創ったんだ文句あるか?」
とインタビューで発言していて共感したのを覚えている。
そういう事もあって我々の曲の訳詞は「意訳」よりも「直訳」気味である。
「そのメロディー」に乗せた時にしか伝わらない言葉の羅列が「歌詞」なわけだから
「歌詞」を読んでもそれは「詩」なのだ。
だから「歌詞」が紙の上にプリントアウトされて、
「本」や「詩」みたいな扱いをされるのがもどかしいと思う時がある(仕方のないことだけど)。
「直訳」は英詩部分を構成する単語の日本語訳を並べているだけ。
だからそれ以降の組み合わせや捉え方は読み手に任せます、
という意思の基でやっている。
もちろん「意訳」も最近はするし、嫌いな作業ではない。
映画で言うと「あーこの翻訳家の訳し方は好きだなー」と字幕を楽しむ事も多いしね。
ただ自分の歌詞のほとんどに関しては余白をどうしても残したい。
少しそっけないぐらいの「直訳」にして後の事は聴き手にお任せしております。
■あとがき
とにかくスカッとする曲。
そういう想いを綴ったしね。
Boo!から立て続けに流れるというのも好きなポイントだ。
ライブでももちろん気持ちいい。
是非皆さんの普段の鬱憤をのせて欲しい。
★
さて本日は岡山。
CRAZY MAMA KINGDOM。
前回はTHE BAWDIESと2マンだったね。
このハコはめちゃくちゃ好きだ。
とても楽しみだ。
昼飯はデミグラスかつどん。
大変美味しゅうございました。
いやーもう飯って何でこんなに美味しいんだろうね。
物を食べてる時程幸せな事ってライブ以外ないな。
本当の意味で熱々になりそうなので覚悟してきて欲しい。
思う存分楽しみましょう。
刺激を分かち合いましょう。
ではでは。
洋平
おまけphoto:あほみたいな写真が撮れた。