内館牧子さんの

「老い小説」3部作

 

2冊、図書館から借りてきた

 

 

左の1作目「終わった人」

右が2作目の「すぐ死ぬんだから」

 

 

3作目の「今度生まれたら」は・・・ ↓ まだまだだね

 

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「老いの福袋」

「老いの知恵袋」的な本(たぶん)・・・これも当分ダメね

 

「老いの福袋」354番目

「今度生まれたら」387番目

 

でも「今度生まれたら」の方が、早く読めるはず

だって、在庫数が10冊と25冊ですもん

 

 

忍び寄る晩秋期?

「老い」が身近ですなぁ~ 笑

 

いやいや、今日が一番若い!の精神でね

 

 

 

「終わった人」

 

主人公の男性が

退職を迎えるシーンから始まるの

 

 

男性の場合

定年退職後の再就職で

1番のネックになるのが

 

プライドじゃないかしらね

 

プライドを持つ

もちろん悪いことじゃないよ

 

でも、最後まで捨てきれないのが

「過去の栄光」「プライド」

 

 

主人公は嘱託で残る道を拒否

綺麗に去る、綺麗に引くを目指す

 

 

それが彼のプライド

 

 

東大卒という高学歴

メガバンクで役員一歩手前で

子会社に出向

悶々としたまま定年を迎えた主人公

 

 

仕事一筋できた主人公は

定年後は、夫婦でのんびり旅行でもと思うが

妻の方はそのつもりはなし

 

妻は喜んでくれると思い込んでる夫の勘違い

この辺り、ちょっと笑える

 

 

40歳で資格を取って美容師になった妻は

主人公の定年と入れ替わるように

独立して自分のお店を持つ

 

着々と計画していたんだね

 

 

妻に対しても

徐々に卑屈になっていく主人公

 

友だちに再会しても

今の自分をありのままに語れない虚栄心

 

 

時間だけは、たっぷりある

 

ジムに通ってみたり

カルチャー教室に通ってみたり

大学院に行こうかと思ってみたり

 

ふと知り合った30代の女性と

アバンチュールを思い描いたり

・・・この辺りは

かなり男性の身勝手さでキモい 笑

 

そんな時に再就職の話が・・・

まぁ、その後色々あるんだけど

 

 

 

読み終わって・・・

 

これは

決して「終わった人」の話ではなくて

 

「終わりたくない人」の話

 

なんとか自分を再構築したくて

もがき、足掻き

 

決して「終わってない人」

 

 

自過剰過剰な主人公に

ソレ捨てたら楽なのにと思ったり

 

でもソレが

彼を支えてるのかなと思ったり

 

高学歴、高収入だった男性の

身勝手さ、カッコツケマンの要素が見え見えで

感情移入できなかった部分も多々あったけれど

 

なるほどなぁ

男の人の考えってこうなのかなとか

 

 

内舘牧子さん、色々面白かった

 

 

次は「老い小説」2作目の

 

「すぐ死ぬんだから」

 

 

今度は女性側からの話

 

すぐ読めちゃうだろうから

気が向いたら、感想書くね