いきなりの「荒物屋」
若い世代は知らないだろうなぁ
 
荒物屋、あらものや
 
何て言ったらいいんだろう
家庭で使う道具や細々とした物を売ってたお店
 
台所用品とか、まぁ日用雑貨だね
色々なもの売ってた
 
時代物などに出てくる
小間物に対しての荒物ね
 
 
今は・・・そう、ホームセンターだね
 
 
なんで
いきなり「荒物屋」が出てきたかというと
 
実はね
今朝、トマトを切ろうとして
包丁の切れが悪かったのね
 
でね
流し台の下に置いてある ↓ こちらの
 
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たぶん、もう40数年物の砥石
50年はいってないけど
45年以上もウチにあるもの
 
この砥石で包丁を研ごうとして
父のこと、思い出したのよ
 
 
20代前半で私が結婚して・・・最初の結婚ね
 
最初の転勤先
青森の八戸で暮らし始めて
 
1年後くらいだったかな
両親が
引っ越し先に来てくれたのね
 
で、朝ご飯の支度を
母が手伝ってくれたんだけど
 
「この包丁切れないねぇ」
と、母が言ったのを
父が聞いていたんだろうね
 
 
昼過ぎに
突然姿が見えなくなった父
 
散歩にでも行ったのかしらと
母と話していたら
 
 
帰ってきた父の手に包み紙
箱に入っていたのは
 
砥石
 
初めての知らない街の中
荒物屋さんを探して
娘のために買って来てくれたのね
 
 
父はこんな人だった
 
 
無口だったけれど
子ども思いで、母を大事にする
 
本当に優しい人だったのよ
 
母や子どもたちが望むことを察して
黙って先にやってくれる人
 
 
この砥石を見る度に
優しかった父を思い出すの
 
 
私の宝物よ
 
 
砥石が宝物っていう人も
そんなにいないと思うけど 笑
 
 
でも、時間の無いときは
こんな今風の砥石
 
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シャープナーっていうのよね
これでシャッシャッと研いじゃうけどね
 
 
今朝は
時間もたっぷりあったので
 
久しぶりに
父の買ってくれた砥石で
 
丁寧に
包丁の裏表研いで
 
父のこと思い出して
 
しみじみ・・・
 
 
親孝行しないままだった
 
ホント親不孝な娘だったなぁ
 
 
なぁ~んてね
 
あはは、珍しくウエット
 
お恥ずかしい