いきなり「越前大野藩」

なんのこっちゃい? ですよね

先日読んだ本が面白かったの


畠中恵著「わが殿」

 

畠中恵さんといえば

「しゃばけシリーズ」だけど、こんな本も書いてたんだね

 

畠中さんが初めて書いた

史実に基づいた小説なんですって



これの舞台になっているのが、越前大野藩

 

わが殿の「殿」は7代藩主の土井利忠

 

 

恥ずかしながら知らなかったけど

名君と名高い殿様なのだそうだ

 

 

4万石の小藩

江戸時代後期、莫大な借財があり

 

この借財を返すために

藩主土井利忠が取った政策が

 

 

たった80石の下級武士

内山七郎右衛門の登用

 

 

この七郎右衛門

この時代の武士にしては珍しく商才ありの人で

 

次々とアイデアを出して借財を返していく

 

19年掛かったんだったかな? 

全て返し終わった大野藩の借財

 

 

最後には大野藩直営の「大野屋」という店を

北海道、大阪と次々に全国各地に展開

 

商才があり儲けて借財を返し

でも、それは自分のためではなく

殿様のためであり、大野藩のため

 

 

徳川幕府が瓦解して

禄を離れた武士が

身過ぎ世過ぎのために商売をして

 

「武士の商法」と言われたように

失敗の代名詞になっているけれど

 

 

江戸時代末期

北陸の小さな藩に

こんな人がいたんだね

 

 

内山七郎右衛門をもっと読みたくて

ウキってこの本も借りてきたよ

 

大島昌宏著「そろばん武士道」

 

童門冬二の「海の街道」も

同じ題材を扱っているみたいなので

 

次の予約はコレだね

 

 

そうそう、最後に・・・

 

この大野藩のお城

 

 

天空の城で有名な

福井県大野市にある大野城

 

天空の城の名前は知っていたけれど

大野藩のお城だとは知らなかった