昨夜のテレビでやっていた

懐メロ的な音楽番組

 

ちょっとだけ流れた

ジュディオングの「魅せられて」

 

「魅せられて」って唄

若い年代は知らない人もたくさんいるかもね~

 

これを見て

ぱぁ~ッと蘇ってきた記憶があるの

 

会社勤めの自分史上

最強のワンマン社長の会社に勤めていたときの

年に一度の慰安旅行時

 

社員の他にも

旅行に参加した いや、参加させられた

納入業者の営業さんたち

 

その中のひとり

某飲料メーカーの営業さん

 

大広間での宴会が終わり

二次会のカラオケルームに移動したんだけど

私は皆よりちょっと遅れて行ったのね

 

その時に

カラオケルームの外の廊下で見かけた営業さん

 

スーツの上着をとって白いワイシャツ姿

手の先から肩まで

何本も腕に垂れ下がるトイレットペーパー

 

余興の準備中だったのね

 

その時の営業さんの顔・・・

 

通りかかって

思わず驚いてしまった私を

ギロリと見返した顔・・・

 

暗くて無表情

 

私も部屋に入り席に着いて

数曲目にあのイントロ

 

タララララララ~ タララララララ~

ジュディオングの「魅せられて」

 

トイレットペーパーを巻き付け

腕からたくさんのペーパーを垂らして

満面の笑みを浮かべ登場した営業さん

 

見ている皆はヤンヤの拍手

 

さっきの無表情の顔を見ている私は

とても笑えない

 

暗澹たる思いで正視できず

 

すさまじいばかりの営業魂というか

営業職の悲哀をかいま見たというか

 

ここまでしないといけないのか、というか

 

ちょっと忘れられない思い出