八百屋さんの店頭に



サクランボを見ると思い出すのが
亡くなった元同僚のMさんのこと

山形の天童出身で
サクランボ農家の実家から
季節になるとサクランボが届いて

Mさんが定年退職してからも
わざわざお裾分けを持ってきたくれたっけ

「隣近所に分けちゃたから少しで悪いな」

そんな言い訳を言いながら
毎年必ず届けてくれたMさん

お裾分けのMさんのサクランボは
これぞ本場!と言えるような
大粒で甘くて最高だったなぁ

お酒が好きで遊び好きで
夜中に酔っ払って電話を掛けてきて

「組長!」

何故か私のことを組長と呼んでいた(笑)

「組長!今から歌うから聞いてくれっ」

電話越しに
お店の女の子と歌うカラオケを聞かされ

本当にしょうがないおじいちゃんだった(笑)
困ったちゃんのおじいちゃん(笑)

問題が起きても
「まぁMさんなら仕方ないね」
という一言で片がついてしまうという
誰からもその人柄が愛されるMさんだった

そういえば
何で私が組長なのか?
聞いてみれば良かったなぁ

何で組長?(笑)