面白いエピソードがたくさんある私の母
高校生のときのお弁当
タテ四つ切にしたゆで卵に
マヨネーズを掛けたのが入っていて
当時はゆで卵といえば塩だったから
食べた友達が「美味しい♪」
帰ってから母にその話をしたら・・・
次の日のお弁当
蓋を開けたら・・・
全部ゆで卵だった!!!
おかずが全部マヨネーズまみれのゆで卵
お弁当箱いっぱいに詰まっているんだよ(笑)
これは衝撃的で忘れられないよね
そんな母をこよなく愛していた父
どこか天然の母を可愛いと思っていたんだろうなぁ!!
父は家族思いの優しい人で
雨が降れば何も言わないでも
さっと車で迎えに来るような人
一緒にいた友達も家に送ってもらい
今でも「優しいお父さんだったよね」って
友だちの話に出てくる父
父が亡くなって1年半後
母が風邪をこじらせて入院したのが
年の瀬の12月30日
大晦日の除夜の鐘を病室で聞いて
見守っていた家族と笑顔で
「おめでとう」って言い合ったのに
元旦の明け方、静かに父のもとへ
「お父さんの趣味はお母さんだよね」
って冗談を言っていた私たち
だから
「もういいよ、そろそろこっちへ来い」
ってお父さんが迎えに来たんだね、きっと
「これ以上いて子供たちに迷惑かけたくないだろ」
「俺もこっちで一人だと何もすることなくて寂しいよ」ってね
お葬式を執り行ってくださった和尚さんがおっしゃいました
「元旦に亡くなるなんてって言う人もいますが
故人にとっては一番いい日に亡くなったんですよ」
「命日なんて年数がたてば忘れちゃうものなんです」
「おばあちゃんは元旦に亡くなったんだよねって
いつまでも忘れずに思い出しますからね」
「それも平成20年の1月1日なんて
忘れようたって忘れませんからね」
ほんと、元旦が命日なんてお母さんらしいなぁ❤