カイツブリの巣と… | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

カイツブリの巣と…

井の頭恩賜公園で…

カイツブリの巣🪹

カイツブリの別名が鳰 (にお) です。

カイツブリの巣は水面に浮いていることから、鳰の浮巣と呼ばれています。

三島江の鳰の浮巣も乱れ蘆の末葉にかかる五月雨のころ藤原家隆『夫木和歌抄』

五月雨に鳰の浮き巣を見に行む芭蕉「笈日記」

鳰の巣の一本草をたのみ哉/一茶「七番日記」

葦や水草を集めて作り、葦の茎などにからめて漂わないようにしてあります。 

雌雄交互に抱卵し、雛がかえってからもしばらく巣に留まります。

📖水上勉の小説に鳰の浮巣にと言うのがあります。

『鳰の浮巣に』

読売新聞社 1979(『週刊読売』1978年1月1日-8月6日) 「古都暮色」角川文庫


カイツブリ(鳰(にお)、鸊鷉(へきてい)、鸊鵜(へきてい)

◇学名:Tachybaptus ruficollis

カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属

全長約26cmと、日本のカイツブリ科のなかではいちばん小さい。

主に水上で生活して、ほとんど歩くことはありません。歩くのは非常に不安定。

足は歩くためではなく櫂の役割のためにあるとみられ、足が生えている位置もほかの水鳥とは違い尻付近から出ています。小さいうちは親鳥が背中に乗せて保温や外敵からの保護を行い、雛を背中に乗せたまま潜水することもあります。


「カイツブリ」の名前は、水を「掻いて潜る(掻きつ潜りつ)」が転じものか、「カイ」は、たちまちの意で、潜る時の水音が「ツブリ」に転じたとする説が有力らしい。

瓢箪のような体の形などから「櫂-かひ瓢-つぶる」との説もあります。

「かいつぶり」の和名は室町時代以降みられるになったもので、古名の「ニオ-にほ」は、水に入る鳥が転じたのが由来です。奈良時代には「にほどり」「みほとり」と称されていました]。

漢字の「鳰」も「水に入る鳥」を意味する会意字。