サクラツツジ/ゲンカイツツジ/ハヤトミツバツツジ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

サクラツツジ/ゲンカイツツジ/ハヤトミツバツツジ

ツツジの色々な品種の花が咲いて綺麗ですね。
躑躅はサツキに似てますよね~(*゚∀゚*)
アレ⁉同じじゃないの❓と思いがちですが…ちゃんと区別があるンですよ。
★サツキは元々山奥の岩肌などに自生していたもので、ツツジ科ツツジ属の中の一種で、コレはご存知と云うか、区別の一つとして想像出来たと思いますが、五月頃に咲くことから 「サツキツツジ」という名がつきました。サツキのほうが全体的に小さく、花や葉も小さいことが特徴ですね。
なので、ツツジは主に庭木であるのに対して、サツキは盆栽などで親しまれることも多いです。★
ツツジサツキは良く似ているので、知らないと見分けるのが難しいかもしれませんが…
見分けるポイントは、花の色は《ツツジ》は色が豊富で、白やピンクや紅紫色が多いです。《サツキ》は、主に紅赤色が多いですね。
それから《ツツジ》が4月に花が咲いた後、5月に新芽が出るのに対して、《サツキ》は5月に新芽出る頃に蕾がつき、その後花が咲く…となるので、花が開いた頃の全体的なイメージが「新芽があるか否か」という点で若干異なりますよね~。
また《サツキ》は《ツツジ》と比較すると花弁がかなり光沢がありますし、また植え込みを見てお判りのように、1つの株の中に単色・絞り咲き・覆輪の花等が混在しながら咲く品種が多く花の色も豊富なのが特徴です。
ンじゃ…前置きが少し長くなってしまいましたので取り敢えず花を紹介しましょう。
コレは躑躅ですからね(⌒▽⌒)

サクラツツジ





ゲンカイツツジ



ハヤトミツバツツジ



ココで、もう一度改めてですが…
ツツジは開花時期が3~5月なのに対し、サツキは開花時期が5~7月なので、元禄5年の園芸書では「春先花をツツジ 初夏咲きををサツキ」と記載されていますね。実際は別の品種なのですが、サツキは正確な名前は《サツキツツジ》です。
サツキと比べるとツツジの方が花径や葉径が大きく、花後に新芽が出ます。
ですが、一方サツキは新芽が出ないので、剪定が難しいといわれています。因みに花が似ている、もう一つ《シャクナゲ》は4~6月が開花時期ですよね。花びらがヒラヒラしていて、枝頂部にぐるっと球状に5~10輪の花が咲くので間違えることは無いと思いますが…。
ツツジもサツキもシャクナゲも、同じツツジ属の仲間です。第一群ヤマツツジ節サツキ類に属するものがサツキ。
違いの一つとして、ツツジは落葉樹ですが、サツキとシャクナゲは常緑樹です。
道路脇の植え込みにあるのがツツジだというのが、コレからも分かりやすいでしょ。
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☆☆改めて主な違いは何なのか?と言うと…☆☆
◆《サツキ》は、まず葉の大きさが、長さは2~3cmで、巾は約6mmで葉質が硬いのに対し、《ツツジ》の場合は、長さ5~7cmの巾約1.5cmで軟らかいです。
◆また《サツキ》は、表側に光沢がありますが、《ツツジ》には光沢がなく、裏側は服などに付きやすいですよね。
◆葉の感触が《サツキ》には、粘毛が表裏ありますが《ツツジ》の場合は裏側だけ。或いは全く無いなど様々。
◆そしてメイン(*^^*)の花の花径ですが《サツキ》が3.5~5cmなのに対し、《ツツジ》の場合は5~7cmです。花の雄蕊が《サツキ》の場合は、普通5本が多いですが、対して《ツツジ》は5~10本程度が多いです。
◆また《サツキ》は、1週間程度で順次開花していくのに、《ツツジ》は1株全て同時期に咲くので、これが見た目に分かりやすいですね。
◆そして、最初に書いた通り、開花時期が5月中旬~6月中旬ですが、《ツツジ》は4月中旬~5月上旬。その為、《サツキ》は季語が【夏】ですが《ツツジ》は【春】ですよ。知ってましたか?
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ところで、、、、、この躑躅という漢字ですが…
「薔薇」「葡萄」「菖蒲アヤメ」。これらには「草かんむり」が付いているので…草花の名前であることはわかります。しかし「躑躅」は難読漢字の一つです。
この「躑躅(音読みではテキチャク)」ですが、辞書では最初に出てくる意味は「足で地をうつ」。
2番目は「行きつもどりつする」。
3番目は「躍(おど)りあがる」。
アレ?😮つまり…「躑躅」の意味が本来はこの3つであれば、確かに「足へん」が付くと分かるンだけどね~。じゃあなんで、こんな意味を持つ漢字2文字が、ツツジの花?
辞書…『大漢和辞典』の「躑躅」のところでは、ツツジという意味が書かれているのは4番目になります。そこには「羊躑躅(ヨウテキチャク。ツツジの一種)」に関連して、5~6世紀ごろの学者・陶弘景(とうこうけい)の意見として、次のように書かれて…話が載っています。
羊がその葉を食べると、「躑躅」して死ぬので「羊躑躅」だと。
また、別の本には、次のようにあるとも書いてあります。食べれば死ぬので、羊たちはこの葉を見ると「躑躅」して散り散りに分かれてしまう。だから「羊躑躅」という名が付いたと…。
そう、以前に別blogに躑躅の説明を書いた時に、野生のツツジには毒があるので、鹿や🦌羊🐑の食害にあわないと書いてますよね~( ^ω^ )