ヒサカキとウグイスカグラ
道端や野の花々も咲き始めましたし、桜の本格的な開花が近づいてますが、他の木花はどんどん咲き始めています♪
ヒサカキ 姫榊
神事でおなじみの『榊(サカキ)』の小型種なので『ヒサカキ(姫榊)』
普通は樹高が4~7m程度になります。
白い小さな目立たない花を枝に沿って咲かせます。
◇科名:椿科 ◇属名:ヒサカキ属( Eurya=ギリシャ語の「eurys=広い、大きい」が語源 ◇学名:Eurya japonica(japonica=日本の)
葉は厚みがある革質で、やや倒卵状楕円形。丸い鋸歯があります。
表面にはつやがあって、葉の先端は、ほんの少し「くぼみ」があることが多いようです。
開花時期は今頃から4月の中頃。ちょっときつめの匂いがあります。
秋になると黒い実を付けます。小鳥が好んで食べるようですが…。
別名は『ビシャコ』『ヘンダラ』
墓・仏壇へのお供えや、玉串などとして宗教的な利用が多い木です。これは本来は『榊(サカキ)』を使っていたものの代替。よく似ている『浜ひさかき』は葉っぱが外側に反り返ります。
ウグイスカグラ
わが国の固有種で、北海道南部から本州、四国・九州に分布しています。
おもに太平洋側の山野に生え、高さは2~3メートルになります。
開花時期は丁度今頃、写真のように葉腋から花柄を伸ばして、カワイイ淡紅色の花を下垂させます。つまり、下向きに咲かせます。
◇科名:スイカズラ科 ◇属名:スイカズラ属(Lonicera)
◇学名:Lonicera gracilipesvar. glabra(=Lonicera:ロニセラの語源は、16世紀のドイツの数学者・植物採集家の「Lonitzer」の名前をラテン語化した「Lonicerus」 gracilipesvar:細長い柄(脚)の glabra:やや無毛の)
5月から6月ごろには果実が赤く熟します。
ウグイスの意味は、鶯の鳴く時期と関係し、神楽は「鶯隠れ」が変化したとの説などあります。
またグミのようなウグイスカグラの実は甘く食べることができるのですが、この実をウグイスがついばむ姿が神楽を踊っているように見えることが名前の由来とも言われているそうです。
同じ仲間には背丈が小形で白花の「コウグイスカグラ」と、全体に産毛が生えている「ヤマウグイスカグラ」花に腺毛のある「ミヤマウグイスカグラ」と言うのがあります。