2023 椿と山茶花 其の1《白露錦》《数寄屋》《太郎冠者》 | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

2023 椿と山茶花 其の1《白露錦》《数寄屋》《太郎冠者》

去年、先ずは府中市の東京農大キャンパスのサザンカをアップして、年末にはその続きで何種か椿の花を紹介してますので、本来なら其の1ではなくて…😜何品種目なんだ?

まぁ今年度の其の1と云う事でアップ開始〜(*☻-☻*)

椿の花の紹介は久しぶりなので、一応少しだけ椿の花について先ずは、さわりから… 

ツバキの原種は約100種類、園芸品種は日本の椿では、『ワビスケ』『肥後ツバキ』『雪ツバキ』『ヤブツバキ』などがあり、海外では『ジャポニカ』『唐ツバキ』などがあって、花形も【一重咲き】【八重咲き】【しし咲き】、形も【大輪】【中輪】【小輪】と区別されていて、今では品種は3千とも5千ともいわれています。

白露錦

淡桃地に紅吹掛小絞りが入ります。八重で抱咲きの中・大輪です。

1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載される江戸古種です。
丸く幅広い外弁が斜めに立ち上がって、内弁を抱える形となります。

数寄屋

もちろん牛丼屋じゃない🤪

淡桃地に淡紅色ぼかしの一重。猪口咲きで侘芯の小輪です。

樋状に中折れした花びらの先は剣弁で、尖って見えます。 

ワビスケツバキの品種中でも 上品な色合いと引き締まった花と葉の姿が好まれている花です。


太郎冠者別名も有名です。有楽

明藤桃で一重。ラッパ咲の中輪です。
早春咲でワビスケ(侘助)系。

江戸以前の古種で 1739年の「本草花蒔絵」に載っています。

室町時代のころ中国から導入されたと見られるツバキ属の原種西南山茶(ピタールツバキ)と、日本のヤブツバキとの間にできた雑種とも言われていますが、出生は明らかにされていません。

関東では『太郎冠者』の名で呼ばれます。関西では『有楽』花は12月から4月頃まで咲き、淡桃色に紫を帯び、ラッパ咲きで微香があります。

◇科名:ツバキ科 ◇属名:ツバキ属(camellia) ◇学名:camellia wabisuke cv.taroukajya(wabisuke=侘助 / taroukajya(太郎冠者)

『侘助』は千利休の下僕・「侘助」の名をとったともされていますが、定かではないようです。花びらを開ききらず、筒型に咲くことや、雄蘂が、ツバキにくらべ退化していることなどが特徴です。
この有楽椿(ウラクツバキ)の名は、東京に有楽町の名を残したことでも知られる織田有楽斎長益(おだ・うらくさい・ながます:1547~1621)が、茶花として愛用したことに由来します。

※有楽斎は織田信長の実弟ですね。大阪冬の陣では豊臣方に与しましたが、後に堺・京都などに隠棲しました。千利休の七哲といわれ、有楽流として一流派をなした人物。