ミヤマガンショウ
散策路のお家の前庭にありました。
歩道に面したオープンな場所で、お住まいの方も不在の様でしたので撮影させていただきました。
まぁ…当然この花木に名札なんぞ付いておりませんでしたが、この花を観る機会は植物園でも先ず無いので、ホント久しぶりでございます。
花の見た目はシデコブシのようですが、ハッキリと違うのは、葉っぱも一緒に展開してる、と言う事。
コレが無ければ、同定が難しいところです。
で…この花木が何なのか?と言うと…
ミヤマガンショウ深山含笑
…のハズであります。ホント久しぶりに観ました。
多分…通りがかりの方は、先ず名前が分からないと思いますね。植物園でも見ない花ですからね。
まぁ普通に検索しても見つからないと思います。
『オガタマノキ』『ウンナンオガタマノキ』『カラタネオガタマノキ』 と同じ、モクレン科のオガタマノキ属の仲間になってたのですが…。
近年モクレン属になったらしいです。
◇科名:木蓮科 ◇属名:マグノリア属(Magnolia=マグノリアは18世紀のフランスの Montpellier(モンペリエー)の植物学教授「Pierre Magnol(1738~1815)」の名前から *ミケーリア属(オガタマノキ属)Michelia=ミケリア。スイスの植物学者Marc Micheli(1844~1902)の名に因んだものと言われていますが、別にイタリアの植物学者 ミケーリ=「Pier Antonio Micheli (1679-1737)」と言うように書かれた記述もあります。フィレンツェに生まれて後にピサ大学教授となった。キノコの研究で大きな業績を残した人物 ◇学名:Magnolia maudiae *Michelia maudiae
別名は、学名である『マグノリア・マウダイエ(ミケーリア・マウダイエ)』
この花じゃあ、知らない人が名前を聞きに来るでしょう。滅多に見ない花ですから。
同じモクレン科の『ハクモクレン』などのように、花が15~20cmと大きいのですが、こちらは葉が落葉ではなく常緑である点がモクレンとは違います。またモクレン類は枝先に花がつきますが、コチラは枝の途中に花をつけるのが特徴ですね。
中国湖南省などが原産です。
花冠は直径10センチほど。9個の花披片があります。3個の外花披片は倒卵形で、6個の内花披片は比較的小さいです。花がたくさん咲きますので、この花が咲き出すと春の到来なので、現地ではこの名前なのではないかと思います。
この花はオイラの知ってる範囲では、今では見られなくなったのですが、神代植物公園の別園にあるコーナーの奥の方、現在は立ち入り出来ない場所にあり、それも高木で周りにも木があるので、とても見づらい場所だから。コレは上記の説明のように、葉っぱが一緒に付いているから…と言うのもその要因です。葉っぱが邪魔して見えないンですよね。枝の先に花が付いてるわけじゃないので…。
こんなに間近に観られる場所が在ったとは…
「オガタマノキ属(ミケリア(Michelia)」は、子房が1つ1つ分離独立しているところが、「モクレン属(マグノリア(Magnolia)」とは違います。




