梅の花 其の6 | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

梅の花 其の6

蕎麦屋さんの記事ばかり続けて投稿してるので、昨日観てきた横浜の根岸森林公園の梅園の梅の花を😃

別角晩水-べっかくばんすい

早咲き品種の一つ。早咲きの梅は一月下旬頃から咲き始めます。冬至梅のように年末から咲き始める品種もある。

花は八重で、淡桃色、中~大輪。


旭鶴-あさひづる

こちらも早咲き品種です。

一重で白色。可愛らしい紅の萼で、蕾の時は薄桃色に見えます。

梅の花は風流な品種名が多いですが、梅の花そのものにも、いくつも別名があります。

風待草*春を告げる風を待って咲くことに由来 

春告草 好文木(こうぶんぼく) 

花の兄*江戸時代の譬喩尽(たとえづくし)と言う書物には「梅は花の兄、菊は花の弟」という言葉があります。多くの花が春に咲くのに対し、菊は秋に咲くところから花の弟。

★譬喩尽江戸後期の諺語辞典で八巻まである。松葉軒東井編

因みに… 星見草もキク、雪寄草はシモバシラの別名

梅の花の別名には他にも木の花 初名草 香散見草(かざみぐさ) 匂草(においぐさ) 


コチラは全回の記事でも紹介した花。

緋の司-ひのつかさ



コチラも前回紹介しました。

鴛鴦-えんおう

エンオウはオシドリの事です。


説明は前回の記事で…

コチラも前回紹介。

一重野梅-ひとえやばい



📖📖📖📖📖📖📖📖

未熟な梅の果実を薫製にしたものを烏梅(ウバイ)といって、鎮痛・解毒作用がある健胃整腸の妙薬として、煎じて風邪薬や胃腸薬として用いられました。

この梅の実を薬用にする「烏梅うばい」の形で、中国から梅が伝来したといわれています。中国語では「ムエイ」のような発音だったものを、日本人が「うめ」と聞き取ったために「うめ」と呼ばれるようになったと云われています。

梅を「むめ」と読む(*学名がmume)のも「ムエイ」に由来するもので、平安時代から見られるようになりました。

また「熱冷まし」「下痢止め」「咳止め」「食物や薬物中毒」「回虫駆除」「止血」「すり傷」「切り傷の手当て」など昔から民間薬として重宝され、漢方薬として現在も用いられています。

また、梅には「クエン酸」が多く含まれているので、 紅花から「紅」の色素を取り出す時、その天然のクエン酸を染色の「媒染剤(ばんせんざい)」として利用しました。