晩春の木花
五月も半分が過ぎて、もはや晩春と言うより初夏。
今年もコロナ禍のせいで公園とかに閉鎖されてる所が多いので、この時期見頃の花が残念だけど見られないのが多いですね。
散策路で上を見上げて、アレもうこの花終わりの時だっけ⁉️というのがかなりある。まぁ今年は桜の時期から例年よりも早く開花してるので、更に見逃してしまった花があるのです。
ベニバナトチノキ
水木
毛虫も増えてきた。
桑
コレはヤマグワだと思いますが、北海道から九州まで日本全国の山地に広く自生するクワ科の落葉樹。かつては中国産のマグワと共に養蚕のための重要な飼料として栽培されました。
「蚕が食う葉」から「クワ」です。
実が出来ております。黒く色づくと食べ頃。雌の木に咲く雌花の後には長さ5~14ミリほどの果実ができます。でき始めの実はここにある画像のように白っぽいのですが、次第に赤、紫、黒へと変化しながら7~8月頃に熟していく。未熟な実は硬くて酸っぱいですが、熟した実は柔らかくて甘みがあり、昔は子供のオヤツになったのです。生食のほか、ジャムやアイスクリーム等に加工して利用できます。
葉の形は画像のとおり多様で、若い木だと裂け目が多く、成木になると楕円や卵形になりやすいようですね。いずれも先端が尖り、縁には鋸歯がある。
なお蚕はですね、このクワ以外にコウゾや、タンポポ、チシャ、アキノノゲシなども食べるのですが、クワの葉が最も好みのようです。
雌雄異株ですが、稀に同株もあり、4~5月ころにかけて花が咲きます。花弁はなくて雄花には4本の雄しべ、雌花には1本の雌しべがあります。
地方によってはクワの実を「ドドメ」と呼び、ここから「ドドメ色」という表現が生まれたとする説があるのですが…。
エゴノキ
今年はこの花に似た花の大きいハクウンボクを見る機会が無かった。
ひらひらの実とつぶつぶの実は同じ枝にできます。
散策路とか、小さな公園だと名前札が無い花ばかりなので、時たますれ違う人や、立ち止まっている人達が「コレなんて花?」或いは「何の木だろうね?」と言っているのが聞こえたら、一応でしゃばりでお答えするのですが、思い違いだとか、記憶違いがあるとたいへんなので、一応オイラの過去の記事とか、花のサイトを見て名前を再確認することになりますね。
楠木クスノキ
クスノキの花はかなり地味です。
まぁ知らないと花があるのに気づいてもらえない。
クスノキから作られる樟脳(しょうのう)は衣類の虫除け、防腐剤としてタンスなどに入れられたのですが、最近は化学薬品にかわってしまったため、知る人がすくなくなったかと思います。