桜《嵐山》 | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

桜《嵐山》

今更だけど、桜の花の画像を出しておかなきゃ。
アラシヤマ 嵐山
一重咲で花弁数は5~10枚。本当に美しい淡紅の花色の中輪です。
Prunus lannesiana ‘Arashiyama’
樹形は盃状になります。萼筒は鐘形、萼片は披針形同時に展葉する赤い若芽の対比が綺麗です。
もとは東京の荒川堤で栽培されていた品種です。
名前の由来は京都の嵐山にったとされているのですが定かではないようです。
ウィルソンが荒川堤から『Prunus lannesiana form ranzan』の名で報告したものはこの品種と同一といわれています。
ウィルソンは、屋久島で屋久杉の巨大な切り株を調査し、「ウィルソン株」の名前の由来となったことで知られていますね。英国人の植物学者です。アーネスト・ヘンリー・ウィルソン/1876~1930年。珍しい植物を求めて旅するプラントハンターとして中国で調査した後、ハーバード大の依頼を受けて1914年と17年の2回、来日しています。1914年の来日時には当時整備されたばかりの鉄道網を使い、屋久島からサハリンまで日本を縦断したとされています。
ウィルソンは、日本のものも含め生涯で約1万6000点の標本と約7700枚の植物の写真を残したといわれます。世界各地で進む樹木の伐採を心配していたといい、新聞のインタビューに「もし写真や標本で記録を残さなかったら、100年後にその多くは全て消えてなくなってしまうだろう」と話していました。
ウィルソンが撮影したり、または標本にしたりした樹木には、戦中の空襲や戦後の開発で失われたものが多いそうです。