愛と勇気と希望の日 | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

愛と勇気と希望の日

今日は愛と希望と勇気の日という記念日でありますね。テレビ📺を全く視ないオイラは判りませんが、多分情報番組などで紹介されると思います。
この記念日は、1959年(昭和34年)のこの日、南極観測船「宗谷」から飛び立ったヘリコプターが南極の昭和基地に着いた時、南極観測隊に同行し、前年に置き去りにされた15頭のカラフト犬のうちタロとジロの2頭が生きているのが発見され、タロとジロの生存が確認された日でありますね。
この出来事は映画『南極物語』にもなり、後世に残そうと記念日が制定されたのです。
「タロとジロの日」または「愛と希望と勇気の日」と呼ばれております。生きることへの希望と愛することを忘れないための日とされております。
因みに…ジロは1960年(昭和35年)の7月9日、昭和基地にて5歳で病死しました。ジロの剥製は東京・上野の国立科学博物館に置かれていました。そして、タロは1961年(昭和36年)の5月4日に4年半振りに日本に帰国しました。その後は、札幌市の北海道大学植物園で飼育され、1970年(昭和45年)の8月11日に老衰のため14歳7ヵ月で死亡しております。
1983年(昭和58年)には、タロとジロの生存劇を描いた映画『南極物語』が制作されて翌年公開されました。さてと…南極観測船🚢《宗谷》は既に現役引退しております。⇒《宗谷》船の科学館

現在南極観測の任務にあたっているのは二代目の砕氷船《しらせ》です。
オレンジ色の船体。
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しらせ(JMSDF AGB SHIRASE (Second) class)は、海上自衛隊の砕氷艦
先代の『しらせ(AGB-5002)』の老朽化に伴い代替艦として建造された船です。
排水量は当初は「20,000t」を予定していたらしいのですが、予算問題の関係から先代の『しらせ』の「11,600」より一回り大きな「12,500t」となりました。
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1.5m以上の厚さの氷に対してはラミング(チャージング)砕氷といって全速力で氷に乗り上げて自重で壊すという方式です。普通の船舶に比較すると幅が極端に広いでしょ。海上自衛隊所属ということで一応「自衛艦」ということになっていますが、基本的に国防に従事する船ではなく、文部科学省、気象庁などの業務支援船として建造されたという感じです。
当初は2002年に、文部科学省が予算請求を行ったのですが、当時は折衝により計上されずに、翌年にも再度予算請求されましたが、財務省原案に盛り込まれなかった。
その後、復活折衝により、艦体設計予算を5億円、搭載ヘリコプター製造費初年度分として、26億円の予算計上が認められ、2007年にユニバーサル造船舞鶴事業所で起工され、去年の4月16日に進水式が挙行されました。
平成17年(2005年)度予算で調達されたことから17AGBと略称され、文部科学省によって建造計画が進められていたものです。
因みに…画像は古いですが〜
これが初代の砕氷船《しらせ》です。
先代しらせは20年以上運用されていたので、その老朽化に伴い後継艦が必要とされるようになっていました。
あ、AGBと言うのは、海上自衛隊において砕氷艦のことを指します。
『宗谷』は海上保安庁が管理、運営していました。因みに海上保安庁だとAGBではなくPMとなります。因みに現在、日本にある砕氷艦はこの新型の『しらせ』を含めると全部で4隻。
初代南極観測船『宗谷』は東京都の有明にある海の記念館に、2代目南極観測船の『ふじ』は愛知県の名古屋港ガーデン埠頭にそれぞれ記念館として係留されており、一般に公開されています。
砕氷艦『ふじ(AGB-5001)』は満載排水量8600トンでした。よって現在現役の砕氷艦は、第一管区羅臼海上保安署:砕氷巡視船『PM15 てしお』や、北海道網走の観光砕氷船を除くと、新型の『しらせ』のみということになります。
で…これが搭載されてるヘリコプター🚁の同型機。
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ユーロコプター AS350 エキュレイユ (Eurocopter エキュレイユはフランス語でリスの意)
ユーロコプター社のテストパイロットであるDidier Delsalleが操縦する標準仕様のエキュレイユAS350 B3で標高8,850 m(29,035 フィート)のエベレスト山の山頂に着陸し、世界初のエベレスト山頂に着陸したヘリコプター
乗員: 1名/定員: 6名全長: 12.94 m(42.45 ft)/全高: 3.24 m(10.63 ft)ローター直径: 10.69 m(35.07 ft)
空虚重量:1,241 kg(2,736 lbs)最大離陸重量:2,250/2,570 kg(4,960/5,225 lbs)動力:チュルボメカ アリエル 2B または、2B1 ターボシャフト、632 kW(847 shp) × 1
性能超過禁止速度:287 km/h(155 knots, 178 mph)巡航速度: 259 km/h(140 knots,161mph高速巡航(通常巡航時:127 knots).)
航続距離: 657 km (355 nm, 408 mi)実用上昇限度: 5,044 m (16,550 ft)上昇率: 10.0 m/s(1,959 ft/min)

この機体は砕氷船『しらせ』にも1機を搭載して運用しています。モチロン機体はオレンジ色に彩色されています。
実際の運用は中日本航空。
※日本での通称は350(サンゴーマル)です。これがアメリカに行くと『A-Star(エイスター)『と呼ばれます。アメリカ製のヘリコプターはメインローターの回転方向が上から見て反時計回りですが、フランス製のヘリコプターはアメリカ製とは逆の時計回りになっています。
そういえば…タロとジロをデザインした硬貨も🪙発行されていますね。硬貨の表面にはタロとジロ、南極観測船「宗谷」が、裏面には南極大陸の地図が描かれていますね。これは1957年(昭和32年)に昭和基地を開設してから2007年(平成19年)で50周年を迎えるにあたり、造幣局より南極地域観測50周年を記念した500円硬貨が発行されたのですが、お持ちの方はおられますか?