オカトラノオ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

オカトラノオ

この花が咲き出すと真夏が近くなります。
オカトラノオ岡虎の尾
茎頂に10~30cmの総状花序を出し、多数の白色の小花が下から咲き上がります。
◇科名:桜草科 ◇属名:オカトラノオ属(Lysimachia=リシマチア、リシマキア。マケドニアの王『Lysimachion』の名をたたえたもの。 
◇学名: Lysimachia clethroides(clethroides=リョウブ属に似た) 

北海道~九州の山野に生え、高さは0.6から1mくらい。葉は長さが6~13cm、幅2~5cmの長楕円形、または狭卵形で、先端は尖っています。

花期は6~7月で、花冠は直径約1cmで深く5裂し、長く伸びた花序がトラの尾のようなところからこの名前が付いています。 
この仲間には水湿地に生育するヌマトラノオと区別としてオカをつけたもの。
初夏に白い花が、根元のほうから先端に向けて花が咲き上がっていきます。花穂はこのように全体が頭の方を曲げる特徴があります。 
地下茎を長くのばしてふえます。茎には短毛がまばらに生え、基部はやや赤みを帯びています。
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英名は『Gooseneck』と言います。「がちょうの首」の意味。
ンで……コチラでございます。イメージ 1
「ハイ、これも【オカトラノオ】でしょ。」とお答えになったアナタ、間違いでございます。
正解は…《イヌヌマトラノオ》

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オカトラノオとヌマトラノオの雑種とされます。
イヌヌマトラノオは、花のつき方がまばらで、花穂が垂れ下がらないのが特徴です。ハイ〜しかし…ココで、更にややこしい名前の花があるのです。ソレが…先に名前を出した《ヌマトラノオ》なのです。
名前の頭にイヌが付いてない。

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コチラが《ヌマトラノオ》
エ⁉️おんなじじゃん?と、思いますか?

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コチラが《イヌヌマトラノオ》ですよね〜。

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画像を見比べてみて下さい。
花穂が良く見かける《丘虎の尾(オカトラノオ)》の場合はこのように垂れ下がってますね。

ですが、他の二種は立ち上がってます。ホラね。

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そして…《ヌマトラノオ》は直立するのですが、この《イヌヌマトラノオ》はその中間。
改めて、説明を…
《イヌヌマトラノオ》
合弁花で花冠は5つに深く裂けます。雄しべは5本。
《虎の尾(ヌマトラノオ)と高原や山に生える《岡虎の尾(オカトラノオ)》との自然雑種で、草丈は70センチから100センチくらい。葉は長い楕円形で互生。葉の先は尖り鋸歯はなく全縁です。
◇科名:サクラソウ科 ◇属名:オカトラノオ属(Lysimachia=マケドニア王「Lysimachion」に由来)*伝説によれば、牡牛に襲われた際にこの植物を振って牛を鎮めたといわれています。 ◇学名:Lysimachia x pilophora(pilophora=ラテン語の「pileus=帽子」+「phoros=持つ」


トラノオ(虎の尾)と名の付く植物は結構ありますよね。
コチラはイブキトラノオ
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滋賀県と岐阜県の県境の伊吹山に多く生えています。トラノオはこの名前のついた植物は、皆そうですが、虎のしっぽのような花穂からこの名が付いています。

コチラはハルトラノオ
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コチラは名前のように開花時期は3月から5月で、早春に開花するので、いろは四十七文字の最初の意味でイロハソウとも呼ばれます。
本州から九州にかけて分布し、やや湿り気のある林の中などに生える日本固有種
草丈はせいぜい10センチから15センチくらいで、茎につく葉は小いですが、根元から生える葉には長柄があって、卵状長楕円形で長さは3~8センチ。先端は尖っていて、基部はくさび形。
茎先に柄のない花が花茎に均等につく穂状花序を出して、白い花を咲かせます。
花で白く見えているのは花弁ではなく萼です。ハルトラノオの花には花弁はありません。