ヒゴスミレとエイザンスミレ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

ヒゴスミレとエイザンスミレ

スミレがアチコチのフィールドに顔を出していますが、スミレって品種が多くて同定の難しいものがあります。
ですが…このような葉っぱの品種は三つしかありません。そのうちの二種を…
ヒゴスミレ 肥後菫
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このスミレ、まず東京だと普通の野原や土手というフィールドでは見かける事はありません。
4~5月に花径18mm程度の白い花を咲かせますが、なんと言っても一番大きな特徴は葉の形です。
芳香のある薄い青の縦縞が入った、白い花を咲かせます。本州から四国、九州に分布しています。
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このように葉が5裂して、深く割れるのが特徴です。裂片には細かい切れ込みがあります。
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◇科名:すみれ科 ◇属名:すみれ属(Viola=紫の) ◇学名:Viola chaerophylloidess var.sieboldiana(chaerophylla種に似た。chaero~は cheiro~の誤綴で掌状の葉の意)
高さは10センチほどになります。乾いた日当たりの良い草地に生えるスミレです。
独特の葉の形ですから目立ちます。
※『ナンザンスミレ(Viola chaerophylloides)』の変種とされています。
よく似ている『エイザン(叡山)スミレ(V. eizanensis)』は葉が3裂で、炬(きょ=花の後の飛び出てる部分)も、どちらかと言えば白ではなく薄い紫色ですし、花弁の形は下の一枚が滴型。花は普通は薄ピンクなどが多いですが、赤紫色から白色まで多彩です。

で…その『エイザンスミレ』がコチラ。少し高地の落葉樹下等、明るい場所に生える
エイザンスミレ (叡山菫)
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青色を帯びる薄いピンクの花え青い縦縞があルのが特徴です。
花径は20mm程度です。花期は4~5月。
◇学名:Viola rizanensis
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花の側弁中心部に毛があります。
菫の仲間では葉が特徴があり、3裂し細かく切れこむが
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夏には幅広の3枚の葉に成長することが多いです。
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スミレの名前ナンザンスミレヒゴスミレエイザンスミレ
花弁の縁普通は波打たない普通は波打たない波打っているのが多い
葉の形拡げると五角形状拡げると五角形状五角形に見えない
葉の裂片広め狭い広め


※スミレは花の形が、大工道具の墨入れに似ていることからで、「すみいれ」の呼び方が変化したものです。