そのときの勢いに流されやすい私。
さっそく家造りをしなくては…と、まず向かった先は、市内の住宅展示場だった。

大昔30歳くらいの若かりし(若いか?)頃、友達と冷やかし半分で2~3回見に行ったことがある。
ここを見ている人(がいれば)に忠告しておくが、

住宅展示場という場所は夫婦単位で行くものだ。
おっと。カップルでも可である。

でないと営業マンからは、相手をしてもらえない。
いや、相手をしてもらえても、その扱いは軽い!
このとき私はそう悟った。
(今はちょっと考えは違うが。いや時代が変わったのかもしれない)

そこに、おまけに小さい子どもがいればなおよし。
子どもの存在自体が営業さんに話しかけているではないか。
「ぼくんちねぇ、今おうち探しているの。ぼくの小学校の入学式までに新しいおうちに住むんだって。」

お金を援助してくれそうなお義父さん、お義母さんあたりもいっしょだと、もう営業さんにはこのご家族が光り輝いて見えることだろう。

私の場合は、同性の友人と一緒だったので、いぶかしげに見られて、その後一笑に付されて終わりでだった。(いや、顔には出されていませんが…)


え? 当たり前のことを言うな?!
さようですか。

でも、このときは、まさしく正統派の物見遊山だったので、
営業(こいつ、買う気で来てるんじゃないな)
(私、買うつもりじゃないんですぅ~。ちょっと見せてもらって、いい気分にだけさせてくださいまし~)

とお互い腹の内は正確に読めていたので、本気で相手にされることもなく、というか完璧に放っておかれて都合が良かった。

このときは素敵なおうちで優雅な気持ちになることが目的だった。
「はぁ~、素敵ねぇ」
で、終わり。

住宅展示場に行った日は、いい夢を見られそうな気分で家路についたものだった。



そして、今度は本当に家を建てるぞ~と決意しての展示場巡り。
女一人での展示場巡りである。
20年前と同じように、営業マンに相手にされない、ということはなく、結構丁寧に相手をしてもらった

やっぱり本気かどうか営業マンには一目で分かったのだろうか。
はたまた2009年秋といえば、不況のあおりで住宅業界も冷え込んでいたらしいので、向こうも必死だったのだろうなぁ。


しかし、このマイブーム「家を建てるぞ~」は、ふとしたことで頓挫してしまったのだ。




                         ……続く




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