創業者である私の祖父は、和菓子職人でした。
三原で≪和菓子・清月堂≫をしていた頃は、カステラ専用のショーケースがあり、お客様が欲しいだけ
1斤、2斤と切って販売していたのをうっすらと覚えています。
祖父がカステラを焼いている姿を、じーっと見ていた記憶も少しだけあります。
そのカステラを何としても、私も受け継ぎたかったので、
父が亡くなる前に何度も何度も教えてもらい≪合格≫をもらった時には
涙ぐんでしましました。
1年に1度。敬老の日の為だけに焼くカステラ。
昔ながらの道具で、昔ながらの作り方を守っているので
女の私にとっては体力勝負ですが、今年も美味しく焼けたことが嬉しく
祖父と父に報告しました。
体力が続く限り作り続け、できれば息子に伝えたい1品です。
