オレは、しつこいのだ。
鬼嫁に、先週から、ジャンジャン横丁の大興寿司に行こうと囁いていた。
(無性に寿司が食べたくなっていたからだ…)
執拗な囁き攻撃が功を奏したのか、シャーネーな…。
(ちゅうか、鬼嫁は寿司が大好きなのよ、ま、断る率は少なくないのだが、オレの普段の素行が大いに影響する、笑)
昼を少しだけずらして1時半に行くことにする。
ただ今絶賛、求職中の甥っ子も誘う。
近況を聞くためでもある。
動物園駅の改札で待ち合わせ、お店へ向かう。
前回は、1時間ほど待った。
今回は、どうか…。
思ったより、行列が少なくホッとする。
約30分ほど待って、入店する。
相変わらず、外国からの観光客も多い。
イングリッシュメニューをお願いする隣の外人客。アジア系なんだが、非常に若いカップル。
さてさて、乾杯しようではないか。
まずは、瓶ビール。

乾杯♪
冷えている。
まずは、基本の盛り合わせ。
オレは、サーモンは食べないのだが、鬼嫁、甥っ子とも好物。
ハマチをつまむ。
脂のノリがイマイチのような気がするが、うまい。
ガンガン食う。
その後、シマアジは早々と売り切れてしまうのでした。(食べられて、良かった♪)
焼きうなぎ。
甥っ子は、今、ハローワーク通い。
色々と自分と向き合いながら、自分の適性と向き合っているのだが、いまいち、掴みきれないようでいる。
大人しく、大きい体に似合わず、繊細な心を持っているのかな、なんて思う。
(兄がそうだった…。)
高校でも野球を3年間やり続け、仕事も11年間もやり続けた真面目さがあるのだから、ソコは売りだな。
(ま、続けるだけが良いことでもないとは思うが、20代の頃、転職を繰り返したエー加減な叔父さんには?あまり、大したことは言えネー(笑))
ただ、言えることは、オレらの時代とは全く違った世代、だけれども、“一所懸命ヤレ”、である。
当たり前すぎて、へ?であるが…。
でも、オレが?十年のサラリーマン生活を生きて来て、言えることが、ソレなのである。
有名大学卒でもなく、とびっきりの能力も何も無い田舎者出身のオレ。
そんなオレが、取り敢えずここまで来れたのは、ひとえに、鬼嫁を始め、義父母、親戚一同、周りの先輩、後輩、そして、仕事で知り合った方々のおかげである。
人脈、いや、そういった大それたものでは無いが、人との大事な繋がりをありがたく感じ、思い、その繋がりというのが、いかに大事なのかを知った人生であった。
そういう人の繋がりは大事やで、ということを伝えたいと思う。
『情は人の為ならず』
昔の故事が今更ながら、心に沁みるのである。
飲みながら、色々な事を言うのだが、どこまで伝わっているかは知らない。
でも、オレも過去そのような時期もあったし、その中でも色んな方に叱咤激励されてきた。
それのお返しなるものを少しでも、と、思いやっているのみである。
『ま、セーネンよ、悩むだけ悩め、焦らず、じっくり考えてみるのも良いのだよ…、それでもアカンかったら言うて来い!世話したる!』
なんてエーカッコしいな事を言った。
寿司屋を出て、元祖、串カツの近江屋へ。
オレ、この串カツ大好きになった。
ボリュームたっぷし、みたいな感じなんだが、山芋メインなので、全体的にカルい。
ふんわり、モニョモニョなんだが、腹にもたれず、なんぼでも食べられそうな、串カツ。
腹いっぱい。
満足した気分で店を出た。
通天閣を背に、それぞれ家路へと。
そういうのが大好きな鬼嫁、やろっ!といい、甥っ子を誘い一勝負。
果たして、結果は、甥っ子の勝ち。
ツーか、オレ、こんな遊びは全く出来ないので、見ているだけなんだが、この2名凄すぎさ。
店員さんがびっくりするくらい。
観光客の、若い中国人の女の子2名が珍しそうに凝視。
またな…。
エールを送る気持ちで甥っ子と別れたのでした。
ま、人生色々だよな。
でも、根底にあるのは、楽しく生きたいナ。
人間なんだからナ…。
開高健の、コピーが頭の中に浮かんでくる夜でした。









