前のブログで、中島みゆきの「糸」という曲に触れた。
その繋がり、というわけでもないのだがオレの母の事を少し。
オレの生まれた島、「喜界島」は、数少ない名産品、「大島紬」を生産する島の一つであった。
(詳しくは無いのだが、奄美群島区がそれに値するのだと思う)
オレの亡き母も砂糖きびの農繁期を外れた半年は、家計を助けるために、大島紬を生産する「機織り」を家でしていた。
島のほとんどの一般の家庭は、そのようにしていたのではないかと思う。
『トントン、タンタン…』
夜遅くまで、聞こえてくる母の機織りの音が、懐かしく頭の中に浮かんできた。
小学生の頃、機織りの事など全く分からずに、母から大島紬の事を説明されたような気もするのだが、ほぼその意味は分かっていない。
オレの記憶が確かならば、確か中学生に上がる頃には、「大島紬」の亜流が席巻(なんか韓国紬なんていう話しだったと思うのだが)し、「大島紬」は、極端に斜陽産業になったような気がしている。
(確か、母親のグチも聞いていたような気もするが、その当時の脳天気なオレは、聞いちゃイネー、アホやね…。)
この伝統産業「大島紬」の存在を忘れてたオレ、もう情けなさ過ぎて、天国でいるであろう母親にドやされるのであろうが、
なんだろう、この不可思議な展開、今まで、「大島紬」という伝統産業に全く意識が無かったのに、急に色々と思い出された記憶の数々…。
そうなんだよ、
「温故知新」、「故郷は遠くに在りて思うもの…」、
『故郷未だ忘れられず…』
チョっと違うけど、そんなフレーズが…。
自分の生まれ育った島の事を今更ながらだが、深く、思ったりする。
その国の文化は大事である。
それは、その民族の発展してきた紛れもない正当な歴史である。
それを否定することは、その生き方そのものを否定することである。
オレは、そのような考え方は認めない。
その国の文化を尊重する。
そして、お互いの国の文化を踏まえたうえで話し合う。
それがお互い平等な関係だし、真っ当な関係だと思う次第。
尊重し、尊重される…。
それこそが、国と国の和平。
Love Of My Life…
やはり、この歌は良い。
全ての人への愛を訴えたであろうフレディ・マーキュリーの曲。
今だからこそ訴えたい。
戦争は最後の手段であることは、間違いないのだと解するが、出来うる限り回避するべきであると思う。
戦争は何も産まない。
矛盾をリセットし、また、同じ過ちを繰り返すだけの儀式であるように思う。
アホでしょ、と思う。
アホのオレが思うから、ホンマにアホなのではこの世の中…。(でもね、最近、ホンマに思うのよ…この日本中で起きてる理不尽な出来事がね)