今のオレにとって走り続けることは難しいが、歩き続けることは出来るような気がする。

この歳になると、時たま人生をふり返る事も多くなってきた。

色んな事があったような気もするが、通り過ぎてみればなんということも無い。

そこには、ただ風が吹いているだけ…

なんか昔のフォークソングにそんな歌詞があったような気がするが、そんな感じだ。

オレは、今日、残り少なくなった支援業務を終え、営業所に向かった。

急ぎの案件で2時間ほどミーティングをしたのだ。

それを終え、ある場所へと向かった。



静かに飲みたいと思った。

平日の昼下がり、客は数人、端っこに身を置き、古い趣の感じられる空間をツマミにグラスを傾ける。



これからの事をチラリ考えたりする。

仕事環境がガラリと変わる今後に、不安とワクワク感の入り混じった複雑な心境をナゼだか楽しんでいる自分に気づく。

ヘンなヤッチャな…。

独りごちる。

カウンター内で仕込みをしている熟女を眺める。

妙に色っぽい女性である。

ショート、スタイリングフォームで纏めた髪に艶かしさを感じる。

色気に年齢では無いんだな、と感じる瞬間である。

静かに流れているこの昭和の雰囲気の酒場で飲む酒が好きである。



自然と燗酒が飲みたくなる。

チビリチビリ飲みながらとりとめのないことを考える。

前記事で別れの季節であることを書いた。

別れは寂しいことだけれども、また、出会いもあるんだよな。

あまり人に誇れるような人生では全く無いけれども、ただ、幸せだなって思えることがある。

それは、良い人達と出会ったこと。

それだけで、オレの人生には意味がある。

それで人生が豊かに過ごせているのだと思う。

「人生別離足」

杜甫だっただろうか。

これからの人生も、この詩の意味を噛みしめて生きていきたい。