という図書館から借りてきた本を読んでいる。

歴史本ばかり読んでいると頭が凝る?ので、気分転換に酒場の本やら食べ物関係の本を借りて読むことにしている。

著者はパリッコさんという方で、酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメーカー等という多彩な肩書を持つ方。

冒頭に、気になる「天国酒場」について説明がなされていた。

“整備された観光地というわけではない。なんでもない川沿いや、公園の中、池のほとりなど”ぽつんと一軒、味わい深い茶屋が建っていたりする。
入ってみると広々とした水辺の風景をひとりじめしながら、おでんのつまみにカップ酒が飲めたりする。
そんな「日常の隣りにある非日常」的な店の存在に気づき、探しはじめてみると、意外なほどにあちこちに見つかるもので、そういう店を「天国酒場」と名づけている”とのこと。

そういえば、吉田類の酒場番組にもあったし、孤独のグルメの番組にも出てたなぁ。公園の釣り堀(武蔵野園)にある食堂がそれである。

この本にも登場している。

オレも伝統のある古い(シブい)食堂が中年オヤジになってから好きになったので大いに共感する。

昭和然とした落ち着きのある素朴な雰囲気の店内で飲む、瓶ビール或いは徳利で飲む酒のなんとまあ格別な事よ…。

だが、この天国酒場には、天然の風景という実に素晴らしい特典もついているのだ。

自ずと酒の旨さも一段と味わい深いものになろうというものではないか。

しかも、この著者は、街における「チェアリング」なるものを楽しむ方でもある。

「チェアリング」、著者曰く、折りたたみ式のアウトドアチェアを携えて街にでかけ、ここぞと思った場所に置いて座り、酒を飲んだりボーッとしたりして過ごす。ただ、それだけのことである…。

オレもチェアは携えないが、伊丹スカイパークやら公園のベンチに腰かけ、酒を飲んだりボーッとしたりして過ごす事が好きである。

なんとも開放的な気持ちになる。天気が良いとなおさらのこと。

この楽しみ方も場所は限定されるが共感のできることである。

いやはや、完全に一致しているとは言えないが、似たような事を楽しんでいる方もいるということに、ただ、単純に嬉しく思う。

今日はあいにくの雨だが、また、天気のいい日に「チェアリング」ならぬ「ベンチング」でもしようかな、と思うのでありました。