永田鉄山という類稀なる軍人と出会い、その話を書いてる最中なのだが、

別の、いわゆる軍人ではない、政治側の人間の話も読んでいる。

立て続けに。

白州次郎という方の評伝。

ま、名前は色々聞いておりますし、以前、書かせて頂いたのですが、林千勝氏の著書で、近衛文麿氏についての事が書かれている事をブログに書いた覚えがあります。

日本における上級クラスと言われるグループに属する方なのだが、確か、当時共産主義の連中との付き合いがあり、そちら系かな、なんて思ってのですが…。
(この著書で判断する限り、共産主義者ではないような気がします)

ま、あまり、いい印象は無かった、というのが本音。

しかし、まー、この書物を読みましたら、良い事だらけでした。

戦中からの盟友、吉田茂の懐刀として暗躍、戦後日本の独立に心血を注いだ、みたいな感じで書かれておりましたが…。

その辺の評価は差し控えさせて頂きます。
(何しろ勉強不足で…)

しかし、ですね、先日読みました永田鉄山氏の本といい、白州次郎氏といい、真実の良し悪しは置いときましてですね、

個人的には、非常に魅力的な人物であった、ということは間違いないのではないか、と思うのであります。

共にですね、情報が足りないので、判断はいたしかねますが、魅力ある人物であった事は間違いないような気がします。

やはり、書物だけを読んで全てを知ることは出来ないと思います。
しかし、世界各地に趣きその文化に触れる、そこで世界とは何かを肌で知ることが出来るし、

その上でさらに能力のある者は、書物からでもそこから派生する現象を知ることが出来るのではないか、と思うのであります。
 
そういった大和魂を持って世界に学んだ人物が、過去の日本ではたくさん居た、ということですよね。

明治、昭和、激動の世界を生き抜いた日本、欧米列強に挑んだ日本、然れども破れた日本、しかし、再度、経済で世界を圧倒した日本、だが、これで終わってしまうのか、日本…。

歴史を知れば知るほど、先人達の熱い思いが伝わってくる、というのが私の感想であります。

なにくそ!とか、やってやれないことはない!とか、精神論とか言われるような事ではありますが、

もちろん、科学的なデータは必要です。絶対。

でも、どちらも必要なのではないかと思うのが、私の考えです。



先程書いた、《「白州次郎 占領を背負った男」北 康利著》での白州次郎氏について書かれた著書の中の「あとがき」であります。

共感した内容でありましたのでご紹介させて頂きます。

なお、白州次郎氏が、この著書で言われておりました、戦後、落ち着きを取り戻した日本人の、

「自分で考えようとしない」という事実がなんとも恐ろしい、という記述があり、うーむ、と思った次第であります。






でもな~、悩んでだけいてもな~。

やはり、ここは、昭和の明るい歌で。