今日は休み、支援業務を終えると途中の駅、十三下車。
寄ったのは、立呑の『イマナカ』さんではない。
ケン○ッキーなのだ。
昨日ナゼか、ケンタッキーのチキンが頭の中に突如として現れた。
なんの前触れもなく...。
で、それからはズッとケンタのチキンが頭の中で渦巻いており、もう、食わずばなるまい状態。
50代過ぎあたりのオッサンには、珍しい現象なのだがとにかく、無性に食べたくなった。
キンキンに冷やしたグラスの冷たいビールに、脂にまみれたアメリカンフード、揚げ揚げチキン。
20代の頃はかなりの頻繁で食べたい症候群だったのだが、歳を経るにしたがってその頻度も減少。
最近ではトンとご無沙汰だったのだ。
それが、ナゼか、昨夜は若き日の燃えたぎる欲望の塊が突如として現れ、そのヌルリとした湿地の秘部へと熱き迸りを注ぎ込むかのごとく燃えたぎっていたのだ。(いつもの発作、笑)
で、所望したのが、和風チキンカツのランチ、単品照り焼きツイスター、チキン五本。
途中スーパーに寄り、ビール&チョイとした野菜を購入。
帰宅して、冷蔵庫からキンキンに冷やしたジョッキを取り出し、ビールを注ぐ。
霜が表面にびっしりと張った状態のグラスに注がれた金色の液体をガーッと飲む。
冷たい液体が喉を通り過ぎた瞬間、ホップの苦味も喉の奥から鼻腔へと抜けていく。
その瞬間がいい。
チキンカツに、切り揃えた胡瓜を新たに加え、おもむろにガブリと。
マヨネーズとタレの濃厚な旨みが口いっぱいに広がっていく。
それをキンキンに冷えたビールで流す。
思わず、クーーーーーーーーーーッ!
と、唸る。
ウメーーーーーーーーーーーーッ!!!
幸せの瞬間。
このために働いているのだ、生きているのだ、と思える瞬間。
フーッと、一息つく。
You TubeをONにする。
お気に入りの、ミックス・エイドリアン・ガービッツだ。
何曲か聴いた後、懐かしい曲が流れてきた。
(大体、懐かしいんだけれども)
クール・アンド・ザ・ギャングのチェリッシュ・ザ・ラブ♪
その瞬間、結構お気に入りで通っていた地元の居酒屋『エデン』を思い出した。
というのもそこのマスターが70年〜80年代のディスコミュージックがお気に入りみたいで、よくかかっていたのだ。
居酒屋でディスコミュージックというのも、ミスマッチであり、少々若い頃はヤンチャしてそうなマスターの少し強面の顔からは想像できないジャンルだっただけに余計に印象深かったのかもしれない。
(笑うと、スゴく愛嬌のある顔にもギャップがw)
しかも、値段の割にはものすごくレベルの高いお造りがいつも用意されており、もう、いつも感心していたのだ。
お造りもだが、ホルモンのタレ焼きが見事なまでに美味しい。
丁寧に処理された牛のモツは新鮮かつ抜群にタレの滲みたモツの味に頬を緩ませて毎回注文。
笑顔になりながら、マスターに、
何度「美味い!」と言ったことか...。
しかし、5、6年前だろうか、大阪で少し大きな地震があったのを覚えておりますでしょうか。
たしか、大阪北摂地震?
その地震が起きたあと、バッタリと店が閉まったまま。
それが数ヶ月続いていた。
心配はしていたのだが、連絡先はわからないし、どうしようもない。
時は少し経ち、タマタマ、久しぶりに立ち寄った隠れ家的な地元のショット・バー『テキーラ』に寄って、
世間話をしながら、エデンの話をしましたら、マスターもよく知っておられてまして、
「実は、あのマスター急に脳梗塞になって現在、病院通いなんですよ!」
「エッー!!!!...」
一時的に思考が停止してしまいました。
で、その後はリハビリに努めておられる、とのこと。
ショックでした。
いろんな意味で。
あんなに元気だったのに。
その後、実は、通勤途中に何度かお会いしました。
マスターも覚えておられて...。
ほんの少しですが、喋って...。
思ったより、お元気そうでした。
ただ、やはり、昔の元気だったイメージが強すぎて...。
なかなか、言葉が思うように出ませんでした。
でも、ハニカミながら話すマスターの笑顔に救われた気がしました。
昔の面影が蘇ったように。
ボクもこの歳になりまして、いろいろな方々とお別れをしてきましたし、色んな人生を見たり聞いたりしてもきました。
ほんと、人生って何が起きるかわからないんだなー、なんて.しみじみ思ったのでした。
なので、その時以来、人生って今が大事だし、その瞬間瞬間が実は、本当に大事なことなんだよなー、なんて思ったりしたのでした。
ですので、50過ぎてからは、少し違った気持ちになったものです。
先のことを案じて色々と思い悩むよりも、今を、一所懸命に生きるのだと、何事にも全力をぶつけるのだと...。
後悔しないように、少しづつ好きなこともやるんだと...。
そう思った瞬間、何か肩の荷が下りたような気がしました。
ま、言うてもこの性格なのでエー加減なものですが(笑)
あのマスターのお造りを捌いている真剣な顔が未だに頭の中に浮かんでくるのですが、いい店、いい人、いい肴に出会ったものだ、と今更ながらに思い出す次第。
この曲とともに...♪