今日は京都の六地蔵で11:00のアポであった。

六地蔵は久しぶりだ。

商談も20分ほどで済み、ついでに同施設内の得意先へも挨拶に出向いた。

ちょうど12:00前。

ここに来れば、昭和の食堂たるあのお店に行かねばなるまい。

行かねばとの義務感にも似た思いなのだ。

このような、昭和然とした食堂は消え去りつつある。

だから、せめて、近くに行ったらせいぜい利用させて頂こうかと思っているのだ。

なんか、嬉しいんだよなぁ♪



めし おかず 定食 中華そば

いかにも食堂の看板。

消え去りつつある昭和の雰囲気をしみじみと感じつつ、スマホのシャッターを押すのだ。

ガラガラと引き戸を開けて店へと入る。

見覚えのある女将さんが、

「いらっしゃい♪お一人さん?」と、優しく問いかける。

うなずくと、カウンターか、二人席へどうぞと促され、カウンターに行こうとすると、

すぐ綺麗にするからこちらへと、たった今まで使用されていた二人席へと案内された。

席に着くとすぐにお茶が出され、今日の日替わりは魚フライですと、おすすめされる。

ここの日替わりは人気ですぐに無くなるらしい。

日替わりはボリュームがある割には安くて嬉しいメニュー、過去に注文済みなのだ。

今日は、違うメニューを頂くことにする。



ふむふむ♪



ふむふむ♪

めしの文字がなぜか目につく。

今日は、中華そばにしよう。

以前来たときに、中華そばの注文が多くて注文しているのを見たら、ホント、シンプルな昔ながらの中華そばだったので、食べたいなぁと思っていたのだ。

なので、今日は中華そばだ!

ごはんも少し食べたいなぁ!

めし 小にしようか...。

念のため、もう片方のメニューを再度見る。



やれ嬉しや、食堂の代名詞、丼シリーズも基本を抑えたラインナップだ。

先日読んだブロガー様のお弁当に木の葉丼なんていうのがあったのだが、一瞬それにしようかと思った。

が、それより安い玉子丼にした。
(ケチくせーな💧)

いや、玉子丼なんて食べたことないので、珍しいし、中華そばとシンプル同士でいいではないか!
(どういう理屈やねん?)

で、少し待っておりますと、女将さんが、

「おまちどおさま、玉子丼です♪」

トン、とテーブルの上へ置いた。



お新香もセット♪

ホントは味噌汁付きなのだが、無しにしてもらいました。

いや、ふわふわの玉子、美味そうだがや!
(急にニコちゃん大王になるボク💧)

アップするだがや!



ふんわり、生の状態も残っており、もうタマラン!

飛び込みそうな勢いなのだが、

まてまて、急いては事を仕損じる、早る気持ちを抑えながら女将さんが一緒にもって来た山椒をふる♪

ついでにお尻、いや、フレないのだ。
(お馬鹿)

玉子丼には山椒なのか、京都だがや!
(妙に納得!)

一口お箸で頂く。

甘辛い出汁の香りが鼻の奥へとスッと抜けていったかと思うと出汁の旨味が舌の上から口中へと広がっていく。

ゔー、美味い♪♪

しみじみとした美味さだ♪

ふくよかな出汁の旨味を口中に堪能しているところへ、

「中華そば、おまちどおさま!」

と、女将さんの声。

またもや、トン、とテーブルの上へと丼が置かれた。



うーむ、まごうかたなき昭和の中華そばだ。

もやし、メンマ(シナチク)、ねぎ、チャーシュー3切れ、実にシンプルな布陣。

美味そうだ。

今風の流行りのラーメンとは相容れない位置に存在する昭和の中華そば!

それは、激動の昭和の時代を強かにかつ地味にしみじみとそしてひっそりと町の食堂に息づいていた。

中華そば、

派手さは無いが、庶民とささやかな人生をともにしてきた昭和を愛する人々全てにおいて、共有すべき価値のある食文化の財産なのだ。

そのフォルムに人生の全てを見ることが出来るのだ。

中華そば、それは、市井に生きる庶民の文化そのものなのだ。
(くどいゼ!)



チャーシューがまた、いい味を出している。

今流行の分厚くて素材のいい肉を使ったものでは無いのだが、脂身と味付けのバランスが絶妙としか表現できないほどの旨味があり、この中華そばならではの旨味が感じられるチャーシューなのだ。

麺をすすり、玉子丼を食べ、メンマをかじり、玉子丼を食べ、チャーシューをかじり、玉子丼、もやし、玉子丼、汁、玉子丼...、

歓喜のループに嵌っていくのだ。

久しぶりに、、、




玉子丼断層やわーーーッ!
(つゆだく)

食べ終えた頃には、汗びっしょり、お腹もポンポコリンになっていたのでした。

お勘定を伝えると、女将さん、

「中華そばと玉子丼で1180円やけど、味噌汁代30円引いて1150円、いや、もう1100円でええわ、サービス、サービス♪」と、にっこり微笑んだのだ。

「え?いいんですか?では有りがたく頂戴しときます、ごちそうさまでした♪」

と言って店を出たのでした。

気持ちのいいお店だなぁ、チョイとしたことなんだけれども、気遣いが嬉しいではないか!

これぞ、昭和の人情食堂なのだ。


次は、ナニ食べるだがや?
(合ってるのか?疑)