室町時代に権勢をふるった足利氏が京都五山と言われる禅寺の格付けをした寺の一つが東福寺であるらしい。

恥ずかしながら、仏像が好きだったり、寺参りをするのが好きと言っているわりには、今の今までこのお寺さんのことを知りませんでした。

仕事の関係で図らずも訪れることになったわけなのですが、圧倒的な迫力をもって迫ってくる太古の建築には、脱帽です。

美しいと言わざるを得ません。

見れば見るほど、知れば知るほど宮大工の叡智の結集に、ただただ、頭を垂れ、その叡智の結実に嘆息するのみです。

国宝の『三門』




『本堂』



現在、いつもは公開されていない弥勒菩薩像や天井に描かれた龍の画を見ることができます。

日本最古の『禅堂』





世界の人々の心を捉える美とはなんなのか、何百年という時を経ても愛され、人の心を捉えて離さない美とはなんなのか...、

非常に考えさせられてしまいます。

その一つの答えが寺社仏閣にあることは疑いようもない事実です。

太古の建築の美しさに沈黙しながら、

ゆっくりと見ることはできなかったのだが、束の間、秋を感じることの出来る風景に出会ったのでした。





『忙中閑あり』

いい時間でした。