マーヴィン・ゲイ
そう、言わずと知れた世界中の音楽アーティストの中では5本の指に入るほどの、超有名なR&B部門の立役者なのだ。
そんな超有名な世界的な音楽アーティストであるにも関わらず、楽曲自体に触れたのは、
恥ずかしいかな、10数年前のことなのだ。
ちょうどその時、ケーブルTVに加入してワクワクしながらミュージック番組を漁るようにして観ていたのだ。
そこで出会った音楽番組の『ソウル ツー ソング』という番組が楽しくてよく観ていたのだ。
その番組は、世界的に有名な音楽アーティストに焦点を当てた成功ストーリー的な番組でして、
当時、そういう番組は地上放送には無くて、興奮しながら観ていたという訳なのだ。
その番組の特集で初めて、
マーヴィン・ゲイの標題の曲を聞いたというわけなのだ。
いい曲だなーと、素直に思ったのだ。
先のブログでも言っているように、僕は、
詞はほとんど顧みず、メロディ重視な訳ですけれども、時たま、こんないい曲って、
どんな歌詞なんだろうなんて思うことも希にあるのだ。
それが、この曲だった訳で...。
内容としては、
マーヴィン・ゲイの実弟が、ベトナム戦争から退役して聞いた体験を元にして作った歌詞でして、世に言う反戦歌なのだ。
この作品が出来た当時のアメリカの社会問題(ベトナム戦争、公害、貧困)を取り上げて、
彼なりに感じたことを歌詞にして、その社会問題に対する彼の苦悩を赤裸々に歌い上げた歌唱力が大衆に受け入れられ、
彼の地位を不動にした作品になったという訳なのだ。
しかも、この作品は、彼が所属していた『モータウン』というアメリカの黒人を中心とした音楽文化を世界に知らしめた最大のレコード会社なのだが、
その会社で初めてマーヴィン・ゲイが、社長の意向に依らず、彼個人の思いをコンセプトとして作ったアルバムでもあるのである。
そのアルバムの出来に、
当時のモータウンの社長ベリーゴーディーJr曰く、
『今まで聞いた曲の中で最悪の曲だ』
と言わしめた曲なのだが、結果はさにあらず、
最高のヒット曲として後世に残る名盤として君臨する作品となったのだ。
いつになく、長話になってしまいして申し訳ありません。
ついつい、アツくなってしまいました。
興味がわきましたら、聞いて頂ければいいな、と思うのだ。
『ホアッツ・ゴーイン・オン』
いい曲です!
