ディーパーヴァリーおめでとうございます。
本日2022年10月25日19時48分25秒、日蝕が生じた。
前回にも述べたが、これは皮肉にもラクシュミーのプージャを行うディーパーヴァリーであり、シュクラがムーラトリコーナに、スーリヤがニーチャにあるという運命的な日でもある。

2022年10月25日、日蝕 日本

 

先週はスーリヤとシュクラがトゥラーに移動したことが主なトピックだった。
先週までのゴーチャラにおいてナクシャトラの支配星を追いかけていくと、マンガラに集結する傾向が強かったのだが、24日月曜の朝8時55分にシュクラがスヴァ―ティーに移動した。
すると、マンガラ系統とシュクラ・ラーフ系統に大別されることになり、ここから半年の間、極めてえげつない状況に陥ることが予想されるのである。

円ドル相場が1ドル150円台~為替介入(でもすぐ戻る)、戦慄のナイアガラによって阿鼻叫喚の地獄絵図になったことも無関係ではないだろう。
それと、24日朝8時半過ぎには1ドル=149円60銭台まで円安が進み、150円台目前に迫ったところで1ドル=145円台まで一気に4円、円高方向に進む場面があったとのことだが、これはシュクラのスヴァ―ティー移動によって現象化した事柄である。

関東地方の気温の急降下は気象兵器ばりだが、円ドル相場の推移も背筋が凍るものがある。
これではミサイルこそ飛んでは来ないものの、一方では気象兵器をかまされ、もう一方では円安、円高の変動兵器をかまされているという様相を呈していて、結構厳しいものがある。
今年はかなり激しい年であることを実感する。

これから起こるであろう政権の転覆にはいくつかの要因が考えられるが、表面的には旧統一教会問題(10室でヴァクラのグル)となるものの、実際的には円安の解消を日本経済の根本的な改善によってもたらすのではなく、単なる市場介入など愚策を弄していること(8室のシャニと5室のシュクラ・ケートゥ・ニーチャのスーリヤ)や、泥沼の五輪汚職(5室でニーチャのスーリヤ)、ワクチンの副作用(ニーチャのスーリヤで日蝕)によって引き起こされるものと推測することができる。

そういえば前々回のブログ「クリミア大橋爆破」で以下のように記述していた。

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<10月25日の日蝕>

これは全世界的な要素となるが、日蝕、月蝕軸をみるとスーリヤがウッチャ、もしくはニーチャとなる星座(メーシャ/トゥラー軸)にかかっている。
春の蝕はウッチャで秋の蝕はニーチャである(この流れは2023年10月30日21時11分44秒のラーフ/ケートゥ軸移動の時点まで続く)。
スーリヤは王権、権威、権力、国家、あるいは大企業や影響力の強い存在などをあらわすことから、今後しばらくは国家権力の基盤が揺るがされる事象が多発することだろう。
普通の日蝕でもそれが起こるのだが、スーリヤがニーチャなので覿面である。
複数の国々で政府が崩壊したり、グローバル企業が解体したり、場合によっては国家自体が壊滅状態になったりするだろう。

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ラグナにおけるのミトゥナのマンガラからは、今後半年間ミサイルが飛んでくる原因を作るような発言を繰り返すであろうことが想像できる。
ミトゥナのマンガラはまさに舌禍をあらわすし、そのマンガラが支配するメーシャにあるラーフはグラハ集合を抱えるスヴァ―ティ―の支配星でもある。
北朝鮮からにぎやかにミサイルが飛んでくるのも、親分のロシアをあれだけ怒らせているからである。
いくらアメリカの戦争ビジネス屋にけしかけられているからと言っても、彼ら自身も青息吐息なのだから、そこまで奴隷根性むき出しにしなくても良いのではないかと思うが。
半年前の5月の日蝕にも見られた不自然さがここにも表れている。
なぜ、日本の1室がメーシャになったり(5月の日蝕)、マンガラがラグナにあったり(今回の日蝕)するのだろう。
他国が水面下では戦争を終わりにしたいと願い、和平に向かおうとしているときに、「遅ればせながら戦争やりたいのです」とでも言うのだろうか?
軍事防衛費をガンガン増やして先制攻撃能力を持つとか、そのような議論もある。 

ブダにつかまれているマンガラが、見事に入れ知恵されてしまっている様子である。「ここは戦うべきである」と言わんばかりであり、安倍元首相が行っていた手法がまだ生きているのだと思わざるを得ない。
「中国、朝鮮半島けしからん、ロシアは悪だ」といった具合だが、実際にミサイルをこちらに撃ってきてはいないロシアに一番立てついているようである。
ここが入れ知恵されているような点であり、とても自らの意思であるとは思えないのである。
では、戦うのか?というと、このブダは4室に引きこもっているわけである。
そうして自分の国に閉じこもるのだけど、ブダのナクシャトラはチトラなので再びマンガラ(軍事)に取り込まれる。
「私は戦いません」と閉じこもるくせに、「ロシアはけしからん」と言葉だけは勇ましいのである。

ちなみにロシアは、「日本政府がロシアに対する厳しい発言と、その真逆となる政治的・経済的利益をどのように両立させるつもりなのか、よく分からない」と述べているようである。
自民党は、「日本を攻撃しようとする潜在的敵対国の基地に対する先制攻撃権を自衛隊に与えるべき」との議論を積極的に進めている。
さらに自民党は、国防費の増加を提案している。
一方で、10月初旬に岸田首相は、ロシアとの関係が厳しいにもかかわらず、平和条約を締結する意向を表明した。
「ウクライナ情勢により、日露関係は難しい状況にある。しかし、我々は領土問題を解決し、平和条約を締結する方向性を堅持している」だそうだ。
サハリンが、石油や天然ガスの供給源として日本にとって不可欠であることを表明しているわけなのだが、「ロシアに対する厳しい非難」と「平和条約を締結する意向」とを、どのようにして両立させるつもりなのか、よく分からないというわけである。

このようにミトゥナらしく、矛盾する意見を同時に出すので、これらを両立させるために日本政府は一体どうするつもりなのだろう。
「この老朽化した国家は認知症を発症しているため善悪の判断は不能、よって責任能力がないため、今の世界情勢にまつわる問題に関しては一切の責任を負えません」という意味なのだろうか。

詭弁を弄して要領よくやろうとしてはいる。
5室に重心があるのでこれでも懸命に考えているのである。
シュクラのあらわす平和や調和、そしてトゥラーのあらわすマーケットの安定化など。
むしろ敵対するのは10室ヴァクラのグルであり、旧統一教会がすべて悪いのだと。
この朝鮮カルト集団が日本を乗っ取った、この政権は転覆させなければならない、特に旧統一教会に汚染された部分は取り除かねばならない、と一生懸命考えている様子である。

しかし、その一方でラグナの支配星のブダは対向のグルと組んでいるのである。
そもそも、旧統一教会はCIAの謀略組織であるわけだが、本当に撲滅したければアメリカとの手を(この場合のアメリカというのはDSサイドのアメリカである)切るという勇気を持たなければならない。
ところがこのブダを見ると、それができない。
それゆえ、ダブスタだろう。
国の在り方、そして国を牽引しているメディアは完全なるダブスタになっていて、旧統一教会は徹底的に糾弾するがその一方で、これのベースとなっているアメリカDSとはがっつり手を組んでいる。いまだに。

欧州などでは化けの皮がはがれつつあり、このまま「ウクライナ頑張れ」などとのたまわっていれば、一部の軍需産業を儲けさせるばかりで、自分たちはガス代も電気代も払えなくなっているということに気づきつつある。
1万円払っていたところが10万円に跳ね上がっているほどだそうだ。
しかも、自分たちの年金を使って武器を買い、よその国に送り付け、関係のない一般市民を殺している。
ロシアはもちろん、ウクライナ(本質的な意味でのウクライナ)もありがた迷惑で、軍事支援をされればされるほど停戦が遠のいているのである。
その上、ロシアに対する制裁はあまり効いておらず、こちらに向けて逆噴射されているようである。
このような実体に基づいた報道(ブダ)については、日本と世界とで相当な差異があるので、日本のガラパゴス化(4室引きこもりのブダ)がさらに進行しているクンダリ―となっている。

8室のシャニは前を向いたばかりである。
シャニは自らの家の片づけを終了してオフィスに出かけているところである。
このような状況の中で日本は8室をとった。
8室は為替市場をもあらわすが、このシャニは5室(株取引、相場、娯楽、思考の流れ)にひしめくスーリヤ、チャンドラ、シュクラ、ケートゥと10室(政府、政権)グルに対してプールナ・ドリシュティを投げかけ、強く牽制している。

5室のグラハ集合のメンバーはメディアのダブスタを理解していない。
メディアは旧統一教会のことを暴いてくれるのだが、その後ろではアメリカDSとがっつり手を組んでいるので、半分は信頼できるが半分は信頼できない。
それに対して民衆をあらわすシャニは賢い。
しかし、そのシャニもマンガラのプールナ・ドリシュティを受けており、ダニシュタのナクシャトラに在住することによって、マンガラに取り込まれてしまっている。
シャニ(民)としてはマンガラ(戦争)だけは避けたいところである。

また、円安の原因として日米の金利差が大きいことはよく言われているが、8室で目覚めているシャニは、もっと根本的かつ慢性的な経済問題が原因であることを明確に示している。
円安の解消は市場介入ではなく、日本経済の根本的な変化(8室)によってもたらされるものであることを、このシャニは教えてくれているのである。

10室はマナスの王国、5室は神の王国である。
しょせんは大衆のチャンドラと盲目のスーリヤ、拝金教のシュクラと欠乏感、不足感に溢れたケートゥの考える神の国かもしれないが、旧統一教会のようなカルトではなく、日本古来の神や仏に対する信念を取り戻したいということだろう。
5室は10室から見て8室目であるため、ここには政権転覆の要素がてんこ盛りということになる。

そして、大衆も結局は金の話に向かい(シュクラとラーフのナクシャトラによるパリヴァルタナ)、それによって政権が吹っ飛ばされそうである。
このままドルの利上げが続くことを想定すると、特に米ドルの借金の多い国は今のうちにドルに換えて借金返済に充ててゆくという可能性がある。
そうした意味ではトランプ政権が行った対中国の経済戦争が続いているのかもしれず、日本はそこで巻き添えを食らっているという側面もあるのかもしれない。
隣国である3室の支配星スーリヤは5室でニーチャだ。
ここに「経済戦争極まれり」という感がある。
「何世代にもわたる後遺症を残す」という意味では、金融の核戦争といったところである。
これは、何世代にもわたる借金を残すかどうかという局面にあるので(自分はそうは思わないが)原爆症のようである。
その時はなんでもないのに、後で症状が出てきたり、子や孫に現れたりといった面ではよく似ている。

戦争に対する懸念とともに、最初の段階では「本当の意味で信じる心を取り戻したい」というところで戦っている大衆なのだが、最後は物価が上昇するにつれ不安になるのか、シュクラとラーフのパリヴァルタナ(ナクシャトラによる)に象徴される「結局は金よ」という地点に帰結しそうである。

このクンダリ―をみると、まだ相場(5/11軸)で何とかしようとしているし、金融、債権に関しては亀の歩みで(8室のシャニ)、これといって対策を立てもせず、ずるずると沈没するようである。
そこでアメリカがクラッシュボタンを押すと大変な事態である。
今回は国がつぶれるというくらいの破壊力のある日蝕なのだが、一応ケーンドラとトリコーナが強いので、日本の場合は政権が吹き飛ぶ(特に旧統一教会部分)というくらいだろう。

 

先週金曜日に1ドル151円を見たかと思えば、一気に146円までの円高というナイアガラの滝を目にすることになったが、深夜という異例のタイミングでの為替介入だった。
歴史的瞬間だったのだが、これに続き24日も朝イチで介入したとみられるような激しい値動きがあり、為替市場では週をまたぎ緊張感のある状態が続いていたようである。
まさにスーリヤ・ニーチャの日蝕に突入する直前、ディーパーヴァリーにおあつらえ向きの状況である。

そもそも、それに先駆け9月22日に政府・日銀は24年ぶりにドルを売って円を買う市場介入に踏み切り、円相場は一時、1ドル140円30銭程度まで戻していた。
しかし、アメリカで大幅な利上げが続くという見方から、市場介入の効果は持続せず、円相場は再びじりじりと円安が進行。
10月12日には1ドル=146円台まで値下がりし、市場介入を実施したときよりも円安になってしまった。
13日には1ドル=147円台の後半まで値下がり、1990年8月以来、およそ32年ぶりの円安水準となった。
その後も円安の流れは止まらず、20日の東京市場では節目となる1ドル=150円台まで円安ドル高が進んだ。

1 ドル=150 円台 1990 年以来 約 32 年ぶりの円安水準
2022年10月20日16時40分東京

 

これをみると最初から150円台で介入することは織り込み済みだったのだろう。
カーリイェーシャのシュクラがD3-Jにおいて ऋण कर्म ṛṇa karmaに在住するという点は特筆に値する。
これは「借金、返さなければならない借りの問題がある」という点が今後半年間のメインのカルマとなることをあらわす。
 

パッと見、相手の方が一枚上手である。緩和は時代遅れではないのか。
またD4カーリイェーシャのブダはD4でニーチャしている。
現物と紐づけされた通貨に米露が移行するにあたり、いまだに紙幣や数字だけの相場に執着する日本は取り残されていく感が否めない。
最後には紙幣だけは有り余るほどたくさんあるが、それと交換する現物(燃料、食料、物資、サービスなど)がないということにもなりかねない配置である。
D4には、国内で回せるという恩恵が示されているので、これまでのシステムを改変し、あらたに分配のシステムを構築することができるかどうかが「かなめ」となるだろう。


<不滅の財産/4つの知識の源>


当ブログでよくシェアさせて頂いているのは「ジョーティシャで世界を読み解く」という側面であるが、それと同時に「この宇宙(世界)の構造や土台となるものを学ぶ」ということもジョーティシャの学習においては重要である。

前者は「世界はこれからどうなるのか?」という問いに対して光を当てるのに対し、後者は「そもそもどうして世界はこうなった?」という問いに対して光を当てるのである。

今回の日蝕図を見ると、財産、富、不動産、株や債権など経済問題に関して(総じて「豊かさ」に関して)、全世界的な崩壊及び立て直しの時期を迎えているようである。

これに関してパラーシャラ仙は、自らの聖典において、「真の財産は知識である」ということを示唆している。
それは不滅の財産としてこの宇宙すべてを支えているものである。
ここで、パラーシャラ仙の語るシュローカの一部分を紹介しようと思う。

सनकश्च सनन्दश्च कुमारश्च सनातनः ||
sanakaśca  sanandaśca  kumāraśca  sanātanaḥ

サナカ、サナンダナ、クマーラ(サナト・クマーラの略)、サナータナ、(彼らがトゥリヤームシャの神格である)。

ブラフマー神(創造神)は、4人のマーナサ・プトラ(心より生まれし者)に対して、4つの知識の源を説いている。
彼ら4兄弟はサナカ、サナンダナ、サナト・クマーラ、サナータナという名で呼ばれている。
彼らのうちのサナト・クマーラはウエサク祭が行われる京都の鞍馬寺と関係が深い(鞍馬=クマーラ)ので、ご存知の方も多いかもしれない。
そもそもサナト・クマーラはサナカ4兄弟のうちの一人である。
彼らはそれぞれ4ヴェーダに対応しているので、常に共にいる。


सांख्य sāṃkhya サーンキヤ =サナカ
特定の対象を分析的に学ぶための経験的哲学。


वैराग्य  vairāgya ヴァイラーギヤ =サナンダナ
最高の悟りの理解と自分を高めるために物質的な享受から完全に離脱することを受け入れること。


योग yoga ヨーガ =サナト・クマーラ
純粋な魂を物質の束縛から解放するための奥義。


तपस् tapas タパス =サナータナ
精神的な完成(悟り)のために行われる様々な種類の苦行。


これら4つの超越的知識の源を完成させ、教えることが、クマーラ(サナカ4兄弟)の永遠の役割である。

彼ら4兄弟は永遠に若く子供の姿であらわれる。光の存在であり、ブラフマー神の最初の子供である。
したがって、彼らはあらゆる存在にとっての年上の兄弟である。
彼らは完成された知識であると同時にタパスヴィ(偉大な苦行者)でもあり、最も純粋な存在である。
彼らは様々な聖典に登場し、ナーラダ仙など他の兄弟たちに教えている。
彼らのダルマは निवृत्ति nivṛtti ニヴルッティ、すなわち内なる熟考と瞑想のために、外界における世俗的な行為を止めることである。

निवृत्ति nivṛtti ニヴルッティを文字通りに解釈すると「ヴルッティ(思考)なし」という意味になるが、思考がないということは死んでいるか熟睡しているかのどちらかである。
したがってここでは、「欲望のない思考」をあらわしている。
彼らにはジュニャーナ・ヴルッティ(真の知識の思考)のみが流れている。

これに対して、プラヴルッティ(欲望があり成長する)の道に属するのがサプタリシ(北斗七星)であり、彼らは世界を回転させる役割を担っている。
ニヴルッティに属するのはサナカ兄弟とナーラダ仙である。
ニヴルッティ・マールガとプラヴルッティ・マールガは意識/知識と物質という二つの交わることのない道をあらわしている。

まさに今、人類が直面しているのがこの二つの道の分岐点なのである。

ॐ तत्सत्