本日、サラスヴァティー(弁才天/弁財天)を礼拝する日(バサンタ・パンチャミ)にあたって、パンダ先生からご教示いただきました事をご紹介いたします。
サラスヴァティー・プージャーが行われる日は、太陰暦によるマーガ月のシュクラ・パンチャミという日にあたります。
毎年、この日には春の訪れを祝い、学生たちは勉強を始めます。
学校が始まる前の時期でもありますから、入学前に、サラスヴァティー女神(弁才天)の前で最初の勉強を開始する事になるのです。
サラスヴァティー女神とは日本の弁才天の事で、彼女は学問、芸術、音楽、技術などあらゆる知識の主宰神です。
プージャーでは、もちろん弁才天の像を主に置き、礼拝しますが、本来は本や筆記用具などの勉強道具を礼拝する事が真の目的です。
サラスヴァティー女神は四つの腕を持ち、一つの手には本を、もう一つの手には数珠を、そして二つの手で琵琶を奏でています。
通常、数珠は108個の珠が連なっているものですが、サラスヴァティー女神の持つ数珠は、文字と同じ数の珠が連なっています。この50文字によって、全ての言葉は作られています。
また、弁才天の「才」を「財」と表記する場合があります。これは弁(言葉)が財産になっているという意味です。
一般の人々はお金や不動産こそが「財」と考えており、「弁」が「財」であることを認めません。
しかしブラフマナにとっては知識こそが財産です。
それゆえ弁(言葉)そのものが大きな財産であることを示すため、あえて「弁財天」と表記する場合があるのです。
「弁」とは言葉です。
言葉とは知識を表します。
そして最高の言葉は知恵です。
弁が財産となれば、それは知恵を表します。言い換えれば、言葉が財産となれば弁財天であるという事です。
ですからサラスヴァティー女神(弁才天/弁財天)は知識の主宰神です。
「弁」の字には、かんむりという意味や、識別能力という意味もあります。
このことからも、言葉の王冠の頂点は弁財天であり、識別能力もまた弁財天であると言えます。
日本において弁財天は水辺にいらっしゃいます。市場や商業施設の中に、弁財天のお寺や神社があるわけではありません。一人で静かにいられる場所に、弁財天は祀られています。
「財」を金銭などの財宝とするのは、お金を求めている人々の混乱であり、弁財天のいらっしゃる場所から考えても、サラスヴァティー女神(弁才天/弁財天)は知識の主宰神であるという事です。