バガヴァッド・ギーター7章19節について、ムニンドラ・K・パンダ先生からご教授頂いた内容をご紹介いたします。

(勉強会でノートにとったものをテキスト化したものですので、一部間違いがあるかもしれません)。

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ここでカルマについて簡単にお話しましょう。

例えば、今から座ってお金持ちになりたいと考えたとします。
このような考えもカルマに入ります。
どうすればお金持ちになれるか、といったことをはじめ、1日で考える欲望の数は数え切れません。

このようなカルマには3つの種類があります。


・プララブダ・カルマ

生まれてから死ぬまでになくなるカルマの事をプララブダ・カルマといいます。
例えば、あなたのお父さんとお母さんになる人は決まっています。
これは変える事はできません。
あなたが死ぬ日も、また、お金が入る日も決まっています。
これらは変える事ができません。


・アーガミ・カルマ

これは頑張ってこれから作ろうとするカルマの事を言います。
例えば今から王さまになりたいと思ったとします。
すると、この思いが原因となって、次の生(生まれ変わり)を作る事になります。


・サンチッタ・カルマ

これは、これら全てを集めたカルマの事を言います。

欲望とは、これらカルマの中に入っているといえます。


ところで、先ほど vasudevah(ヴァースデーヴァ)という言葉が出てきました。
全ての生き物の中にいるのがヴァースデーヴァです。
全ての生き物の中にいる命、ともいえるでしょう。


このようなことを理解することができたら、それはmahatma(マハトマ=偉大なアートマ)といいます。
マハトマという言葉を聞いたことがありますか?


MTさんの発言・「マハトマ・ガンジーが有名です」


そうですね。
マハーとは、大きなという意味です。
「マハー+アートマ = マハトマ」と、なぜ、わざわざ言うのでしょうか。

全ての生き物の中に神さま(ヴァースデーヴァ)がいるのなら、全ての生き物に対して「マハトマ」といえば、良いわけです。
なぜわざわざ、全ての生き物の中に神さま(ヴァースデーヴァ)を見ている人のことを、特別に「マハトマ」というのでしょうか。


「マハトマ」とは、いわば心が大きくなることです。

アンタカラナ = マナス、ブッディ、チッタ、アハンカーラ

これら4つが大きくなったから、全ての生き物の中に神さまがいるという事を、知ることができるのです。


jnana van = 知識を持っている人、という意味です。

su-durlabhah = すごく難しい、という意味です。


サンスクリット語を一つ一つ分解してみてみますと「su」は良いことを表し「du」 は悪いことを表します。

「su」と「du」が同時に出ることは不思議に感じるかもしれませんが、この場合の「su」は「もっともっと」という意味です。


su      -dur   labhah
↓       ↓    ↓
もっともっと 難しい  得る = 非常に得られ難い


ここで言われている事は、「頭の中でわかっていても、心の中で感じる事は難しい」という事です。
「私は神様を信じています」とは、誰でも言えます。
しかし、みんなの中に、そして心の中に神様を見ている人は、とても珍しいでしょう。
そのような人はすごく少ないといえるわけです。


ちなみにマハーという言葉はよく使われます。
例えば、マハラジャやマハリシ、マハーラクシュミ、など。
マハーとは、「大きな」とか「すごいもの」という意味です。