手術終了から約2週間後、ついに病理検査の結果が出ました。
『卵巣癌(明細胞腺癌)Ⅰc』
実はこの結果・・・・、当時の私にはちょっと意外でした。
治療前のCA125が4800と異様に高かったことと、
最初に使用した抗がん剤(タキソール、パラプラチン)が劇的に効いたことを考えると、
『漿液性腺癌』を予想していたのですが、結果は明細胞腺癌・・・・。
本当に病理の結果が出るまでは分からないものですねぇ。
当時、私が調べた『明細胞腺癌』に関する記事の中に
このような事が書かれていました。
”明細胞腺癌に抗がん剤は無効”って・・・・・。
でも、ハッキリ言ってコレ・・・・間違ってます。
ここに生きた証人がいますから(^^)
もし『明細胞腺癌』と診断され、
これから抗がん剤治療を控えている方がおられましたら、
全然諦めることはありませんよ。
効く人にはしっかり効くのです!
ちゃまの病理検査の結果が出た後、
この結果について婦人科医から説明がありました。
婦人科医「奥様は明細胞腺癌であることは間違いないのですが、
抗がん剤治療を先行させているので、この”Ⅰc”については
正確ではありません。」
ちゃま夫「今現在は転移がないから”Ⅰc”なんですよね?」
婦人科医「はい。」
ちゃま夫「だったらOKでしょう!なあ?」
ちゃま 「うん!」
婦人科医「・・・・・・・・・・・・。」
ここまで来ると、ちゃまも私も少々の事では動じなくなる程、強くなっていました。
医師の説明を聞いた後も、ちゃまは
『エヘへ、癌になっちゃいました。』と笑い飛ばしてた位ですから。
ちゃまの卵巣癌は確定しました。
重要なのはこれからの治療についてです。
手術により、ちゃまの腫瘍マーカーCA125は
当然ですが大幅ダウン。
それでもまだ正常値より高い数値を示していたので、
残った癌細胞を6回の抗がん剤で叩くことになりました。
ただ、最初に使用したタキソールとパラプラチンは
耐性がついてしまっているので、もう使えません・・・・・。
そこで次にチョイスされたのがCPT-11(カンプト)とシスプラチン。
私達はこの薬達に期待を込め、治療にのぞみます。
ここで激動の2008年は終わりを告げました。
年を跨いで、ちゃまの抗がん剤治療は続きましたが・・・・・・。
ちなみにこのカンプトとシスプラチン・・・・、副作用が強烈でした。
しかしです!
これが本当によく効いたんですよ!!
何度か抗がん剤投与前の血液データが悪く、投与延期になったりはしたものの、
前の抗がん剤のように、たった2回で耐性がつくことはありませんでした。
ちゃまの腫瘍マーカーはみるみる内に下がり、
3回目でついに正常値になりました。
4回目で更に下がり、5回目で低値安定・・・・・。
そこでちゃまは担当医にこんな事を言ったんです。
「先生・・・・、6回目もやらないとダメ?」って。
そう言いたくなる気持ち・・・・・分かります。
副作用は本当に辛そうでしたから。
でも担当医と私は口を揃えてちゃまを諭しました。
『せっかく抗がん剤が効いてるんだからやろうよ。』と。(笑)
そして6回目の抗がん剤投与を終え、
ついに退院となるのです。
こうして2009年5月、辛い治療に耐え続けた
ちゃまの卵巣癌治療は一旦終了しました。
私は彼女へ心からこの気持ちを伝えました。
『お疲れ様でした』と・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・続く