皆さま

 

「好きなことをしよう」そんな言葉を

多く見かけるようになりましたよね。

 

たしかに、それはよさそうだけど、

いったい、なんで好きなことをすると

いいのでしょう?

 

そんなことをこの物語が

教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「なぜ、好きなことをすると人生が飛躍するのか知る物語」

~少年の不思議な体験~

 

とあるところに、小学生くらいの

少年がいました。

 

少年は、小学校に通っていましたが、

あまりそのことを楽しむことができずに

いたのです。

 

小学校に行けば、優しい友達だけでは

なかったのです。

 

なぜだか意地悪な友達というのも

いました。

 

「なぜ、意地悪をするのだろう」

「僕は、何も悪いことなんてしないのに」

 

少年は、どうして意地悪をされるのか

理解できなかったのです。

 

なので、いつも小学校からは

早く帰りたいなあと思っていました。

 

それと、帰ったら、少年には

楽しみがあったのです。

 

それは、野球をすることでした。

 

少年は、野球が大好きだったのです。

 

家に帰ると、グローブとボール、

バットを持って近所の公園に出かけます。

 

もちろん、友達と野球をすることもありますが、

ひとりで野球をすることも好きでした。

 

ピッチャーになり切って、壁にボールを

投げて、返ってくるボールを野手になり切って

捌きます。

 

時には、一流のバッターになり切って、

ボールを自分で上げて、バットで思い切り

打つのです。

 

飛んで行ったボールは、もちろん、

俊足の野手になったつもりで、

取りに行きます。

 

そんな姿を見て、他の友達や

近所の人たちは、不思議に思ったようです。

 

でも、少年にとっては、本当に熱中できる

好きなことでした。

 

そうして、熱中して夢中になって

野球をやっていると、少年にとって

もうひとつ楽しみなことが起きるのです。

 

それは、最近亡くなったおじいちゃんと

お話しができることでした。

 

野球をやって、熱中している時にしか

そのことは、起こりません。

 

夢中になって、ボールを追いかけている時、

亡くなったおじいいちゃんが、少年に話しかけるのです。

 

「どうだ、元気か?」

「おじいちゃんは、元気だぞ」

「もっともっと、好きなことをしたらいいぞ」

「お前は意地悪をしなくて、偉いな」

「その調子だぞ、その調子」

 

少年は、野球に夢中になりながらも

亡くなったおじいいちゃんが、話しかけてくれる

この時間がとても大好きだったのです。

 

でも、学校で、あまり楽しくない時間を

送っている時は、おじいちゃんは話しかけには

やってきません。

 

これは、何度も試しましたが、どうしても

そうなるのです。

 

そんなある日、この日は、雨が降っていましたが、

少年は、どうしても野球がやりたくて、お母さんに

内緒で、公園に出かけました。

 

そうして、ひとりで野球を始めます。

 

やっているうちに、どんどんと熱中していくのです。

 

すると、また亡くなったおじいちゃんが

少年に話しかけます。

 

「今日は雨だというのに」

「熱心なことじゃの~」

 

少年は、そう言われてなんだか

照れくさくもうれしくなりました。

 

「そうだ、今日は、じいちゃん」

「お前に伝えたいことがあるんじゃ」

「小学校でも、野球をやってみたらどうじゃ?」

「きっと、そうしたら、もっと」

「お前の人生、楽しくなるぞ」

 

少年は、バットを振りながら、

なんだかニヤニヤしています。

 

「小学校で野球をやったら」

「楽しそうだな」

「あの子にも、僕のバッティングを見てもらえるぞ」

「ふふふ」

 

そうして、数日が経つと

小学校で、もっともっと活動できる

クラブを増やそうという話が

舞い込んできたのです。

 

少年は、驚きましたが、迷うことなく

「野球クラブを作りたいです!」と

珍しく発言をしました。

 

不思議と、そのまま採用されて、

この小学校には野球クラブが設立

されたのです。

 

少年は、こうして、小学校でも

野球をすることができるようになりました。

 

すると、あんなに行きたくなかった小学校でしたが、

ある意味人気者にもなって、小学校に行くのが

楽しみになったのです。

 

もちろん、雨で野球ができない日、

少年は小学校に行きたくないなあと

素直に思っているようでした。

 

まあ、それもそれです。

 

こうして、少年は、もっともっと

熱中できる時間が増えて、人生が

楽しくなっていきました。

 

今日も少年は小学校のグラウンドで

バットを振って、ボールを大きく飛ばします。

 

「ナイスバッティング!」

おじいちゃんの声が聞こえます。

 

「おじいちゃん、ありがとう」

少年は、グラウンドを活き活きと

走り回るのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。