皆さま

 

やりたいことがなんだかわからない、

そんなことをご質問いただくことも

増えてきました。

 

小動物の代表格であるリスが、

教えてくれました。

 

鳥かごに入っているのが似合わない

フクロウも登場しますよ。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「やりたいことを見つけるには、どうしたらいいかわかる物語」

~リスが行動開始~

 

森の中に住むリスがいました。

 

リスは、とても真面目で毎日

働きに出て、家事も行っているのです。

 

リスの仕事は、木の実の配達でした。

 

自分で餌を獲ることをしないで済むように、

裕福なリスの家に向けたサービスです。

 

リスは、せっせと木の実を配達

していきます。

 

時には、お客さんであるリスから

怒られたり、怒鳴られることも

しばしばでした。

 

それでもリスは、言うことを聞かなくては

いけない、お客さんを怒らせた自分が

悪い、そう言い聞かせて、

「申し訳ありませんでした」

そう謝罪を繰り返すのです。

 

会社に戻ればリスにも上司がいました。

上司の機嫌を伺い、時には面白くも

ない冗談に顔を引きつらせながら

リスは愛想笑いを浮かべます。

 

「それこそが自分の生きる道」

 

リスは、そう思い込ませて、どうにか

ここまでやってきたのです。

 

「なんか違う・・・」

 

そう想いが湧きあがるたびに、

「いやいや、そんなことはない」

そう言い聞かせます。

 

そんな日々がずいぶんと続きました。

 

ある日の夜のこと、もしかしたら明け方

だったかもしれません。

 

リスは、眠っていましたが、たしかな

風を感じました。

 

「ふわり」

 

音にするとそんなイメージの

風です。

 

リスが薄目をあけてみると、そこには

月明かりに照らされた、フクロウが

立っていました。

 

フクロウの眼差しはとても鋭いものです。

 

リスを一瞥すると、一言だけ

言いました。

 

「我慢している嫌なことをやめてみるといいよ」

 

思いもよらぬ、その姿からは想像も

つかないほど、優しい声でした。

 

それだけ言うとフクロウは、再び

羽を広げて、月の向こうへと飛び立ちます。

 

リスはパッチリと目を開けて、

呟きます。

 

「我慢している嫌なことをやめる・・・か」

 

リスは、そのまま起き上がり、まだ

出勤するには早い時間だったので、

そのまま自分の我慢していること、

嫌なことを葉っぱでできたメモ用紙に、

木の実の汁で作ったインクを、

枝でできたペンに染み込ませて

書いていきました。

 

書きあげてみると、もう太陽が顔を

出していました。

 

自分でも驚くほど、多くのことが出てきたのです。

 

リスが偉かったのは、その日から

その我慢や嫌なことをやめることを

実践していったことでした。

 

「上司に愛想笑いをすること」

「むやみやたらなクレームに謝罪し続けること」

 

できることから始めていったのです。

 

最初は勇気もいりましたし、

逆効果だったかと思うこともありました。

 

でも、少しずつ、周囲の態度や、環境が

変わっていったのです。

 

もちろん、リスにとっては働きやすい環境へと

変わっていきました。

 

少しずつ嫌なことや我慢していることを

やめっていったのです。

 

すると、不思議と代わりに、やってみたいこと

などが出てきました。

 

もしかしたら、いっぱいいっぱいだった自分自身に

少し余裕が出てきたからかもしれません。

 

それは、

「木の実の配達を身体が弱ってしまい」

「自分で木の実を獲ることのできない」

「リスたちに配達してあげたい」

 

リスの想いは純粋なものでした。

 

そうして、リスにとってはとても

大きく勇気のいることを行います。

 

それは、勤める会社を辞めることでした。

 

大いに考えました。

 

でも、やりたいことができた以上、

そのことをやらずにこの一生を終えることは

できないと、リスは心に決めたのです。

 

そうして、リスは会社を辞めて、自分で

仕事を始めました。

 

「自分で木の実を獲ることのできないリスたちに」

「木の実を届けるサービス」

 

リスの経験も活かすことができて、

このお仕事は、とても人気がでていきます。

 

これは、リスの優しい性格も、お客さんに

受けたのかもしれません。

 

多くの身体が不自由なリスたちが、

リピーターとなってくれたのです。

 

リスは、日々、働くことに歓びを

感じるようになりました。

 

あの頃のリスとは、随分と違う感情を

味わっています。

 

リスは、いつだったか、

「我慢していることや嫌なことをやめてみるといいよ」

と、教えてくれたフクロウに感謝をしました。

 

と、同時にそれを素直に行動に

移した自分にも感謝をします。

 

「フクロウさん、教えてくれてありがとう」

「そして、行動した勇気あるあのときの自分」

「お客さんになってくれた多くのリスの仲間たち」

「ありがとう」

 

リスは今日もせっせと、木の実を

たくさんのリスに届けるのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。