ヒヨコ2021年5月の記事に修正を加え再掲しますヒヨコ


今後、診察記事以外のアメンバー記事の見直しを図り、少しずつ公開していこうと考えていますニコニコ


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私が間質性膀胱炎と診断されてから、経験したことや培った知識、先生から聞いたことなどをまとめて書こうと思います。

 

 

まず膀胱鏡です。(ネット検索して簡単にわかりやすいくまとまっているものを抜粋しています)

ベッドにあおむけに寝て、両脚を曲げた姿勢で局所麻酔をします。麻酔が効いてきたら、潤滑剤を塗った膀胱鏡を尿道口から挿入し、膀胱内に生理食塩水を充満させて膀胱を膨らませてから観察します。

 

私は260ml入って、何も変化がありませんでしたが、膀胱鏡だけで効果がある方は、定期的に膀胱鏡をされる方もいらっしゃると担当医が言っていました。

 

 

膀胱水圧拡張術 (間質性膀胱炎・膀胱痛症候群ガイドラインより抜粋)

  • 1.治療を目的とした水圧拡張術は,腰椎麻酔または全身麻酔で行うのが望ましい。
  • 2.生理食塩水を恥骨上 80 cm の高さから自然落下させ,膀胱鏡で膀胱内を観察しながら膀胱を拡張する。
  • 3.膀胱内圧が 80 cmH2O に達しないうちに膀胱容量が 800 mL から 1,000 mL となった場合は,そこで拡張を終了する。一方,膀胱内圧が 80 cmH2O に達しないうちに尿道口と内視鏡の隙間から水が漏出したら,指で圧迫して注入を継続するようにする。
  • 4. 2~5 分間水圧を維持して膀胱を拡張し,その後は膀胱粘膜所見を観察しながら排液し,排液量を確認する。
  • 5. 1~4 の操作を繰り返してもよい。
  • 6.特に理由がなければ,膀胱生検は拡張後に行う。
  • 7.術後は尿道カテーテルを留置し,血尿が強くなければ翌日抜去する。

私が受けた膀胱水圧拡張術も、この流れで行われました。(全身麻酔)
私は水圧拡張術の時の所見ではなく、生検の組織検査の結果、炎症がなかったので非ハンナと診断されました。(担当医は生検でより正確にハンナ・非ハンナを振り分けています。)
 
ハンナ病変について
※病変切除術と水圧拡張術の併用により夜間排尿回数が有意に減少したとする報告もあり、病変部の切除あるいは焼灼術に加えて水圧拡張術の併用が推奨される。
 
 
そして膀胱水圧拡張術ができる医療機関は限られています。

【膀胱水圧拡張術に関する施設基準】

(1)泌尿器科の経験を5年以上有しており、膀胱水圧拡張術を、当該手術に習熟した医師の指導の下に、術者として、5例以上実施した経験を有する医師が配置されていること。

<R2 保医発0305第3号>

(2)当該保険医療機関が泌尿器科を標榜しており、当該診療科において常勤の医師が配置されていること。

<R2 保医発0305第3号>

(3)麻酔科標榜医が配置されていること。

<R2 保医発0305第3号>

(4)緊急手術が可能な体制を有していること。

<R2 保医発0305第3号>

 

膀胱鏡ができる医療機関はたくさんあれど、膀胱水圧拡張術を行うことができる医療機関は限られている、ということです。
 
 
私が経験したことがない簡易水圧について、「膀胱鏡検査と簡易水圧はどこが違うのか?」という疑問があったのですが、聞くところによると
「ほぼ同じ。先生の定義づけによって膀胱鏡か簡易水圧か決まる。」
ということでした。
 
どちらも生理食塩水は自分が我慢できるまで入れますしね。
 
膀胱鏡の点数は890点でこれに麻酔(する場合)や、生理食塩水の点数などが加算されると思われます。
膀胱水圧拡張術の点数は6,410点です。これは入院必須のためその他諸々の費用がかかりますが、膀胱水圧拡張術の点数は明細に6,410点と記載してありました。
簡易水圧は医療機関によって膀胱鏡検査の890点のところと、膀胱水圧拡張術の[6,410点自費〕または[6,410点保険診療〕のところがあるようですキョロキョロ
 
ちなみに担当医が在籍する大学の医局には簡易水圧という選択肢はありません。
というのは、以前簡易水圧では十分に膀胱を拡げられないので効果があまりない、と言われました。
医療機関によっては、(他の病気の除外診断→)膀胱鏡検査→簡易水圧→膀胱水圧拡張術という流れのところもあるようです。
私自身、全身麻酔による膀胱水圧拡張術でかなり改善しましたが、簡易水圧を受けたとしてもあそこまで改善するのは難しかったのでははてなマークと思っていますニコニコ
 
 
病院ではサツキがきれいに咲いていました