記録

備後三郎桜樹に書するの図に題す (踏み破る)

備後三郎桜樹に書するの図に題す (踏み破る)
踏破千山萬嶽煙 踏み破る千山 万嶽の煙。
ふみや ぶるせんざん ばんがくのけむり
ふみや ぶるせんざん ばんがくのけむり
鸞輿今日到何邊 鸞與 今日 何れの辺にか到る。
らんよ こんにち いずれのへんにか いたる
らんよ こんにち いずれのへんにか いたる
單蓑直入孤老窟 単簑 直ちに入る虎狼の窟。
たんさ ただちにいる ころうのいわや
たんさ ただちにいる ころうのいわや
一匕深探鮫鰐淵 一匕 深く探る鮫鰐の淵。
いっぴ ふかくさぐる こうがくのふち
いっぴ ふかくさぐる こうがくのふち
報国丹心嗟獨力 報国の丹心 独力を嗟き
ほうこくの たんしん どくりょくを なげき
ほうこくの たんしん どくりょくを なげき
回天事業奈空拳 回天の事業 空拳を 奈んせん
かいてんの じぎょう くうけんを いかんせん
かいてんの じぎょう くうけんを いかんせん
數行紅涙兩行字 数行の紅涙 両行 の字
すうこうの こうるい りょうぎょうのじ
すうこうの こうるい りょうぎょうのじ
附與櫻花奏九天 桜花に付与して九天 に奏す
おうかに ふようして きゅうてんに そうす
おうかに ふようして きゅうてんに そうす
詩意
児島高徳は隠岐の島に流される後醍醐天皇を助け出さんものと後を追った、
幾重にも重なる山々は高くそびえ、雲に囲まれるなか、難儀しながらも、
後醍醐天皇を慕い後を追い、折あらば途中でお乗り物さら奪わんと、険しい峰々を超え追って来た。
児島高徳は隠岐の島に流される後醍醐天皇を助け出さんものと後を追った、
幾重にも重なる山々は高くそびえ、雲に囲まれるなか、難儀しながらも、
後醍醐天皇を慕い後を追い、折あらば途中でお乗り物さら奪わんと、険しい峰々を超え追って来た。
天皇のお乗り物はどの辺りに居るのであろうか、、
我が身一人になるも奪還せずにはおかんと一本の短刀を懐に隠し、
虎狼の窟、鮫鰐の淵ともいうべき敵の警戒堅固な陣屋に忍びいったが、
一人の力では非力であり、いかに報国の丹心をつくし、回転の事業を成さんとしても不可能だ。
我が身一人になるも奪還せずにはおかんと一本の短刀を懐に隠し、
虎狼の窟、鮫鰐の淵ともいうべき敵の警戒堅固な陣屋に忍びいったが、
一人の力では非力であり、いかに報国の丹心をつくし、回転の事業を成さんとしても不可能だ。
天皇の御側近くに来ていながら、武器も持たない空拳では如何ともしがたい。
せめて、天皇を救出しに来た者がいたことを知って頂きたい、、、と庭の桜の幹を削り、
血涙でしたためた二行にわたる十の文字(天莫空勾践 時非無范蠡)。
(てん こうせんをむなしゅうするなかれ ときはんれいなきにしもあらず)
せめて、天皇を救出しに来た者がいたことを知って頂きたい、、、と庭の桜の幹を削り、
血涙でしたためた二行にわたる十の文字(天莫空勾践 時非無范蠡)。
(てん こうせんをむなしゅうするなかれ ときはんれいなきにしもあらず)
聡明なる天皇のこと必ずこの句をお読みになり、高徳の意中をお解り頂けるあろう。
老ドン的には、、
昔、蜀の国の諸葛公明が五丈原の戦いに赴いた時の心情(老ドン感覚)と交錯し、
歌「西落秋風五丈原」を思い出し、背水の陣、決死の覚悟、のようなものを感じる。
昔、蜀の国の諸葛公明が五丈原の戦いに赴いた時の心情(老ドン感覚)と交錯し、
歌「西落秋風五丈原」を思い出し、背水の陣、決死の覚悟、のようなものを感じる。
老ドンが剣武を再開し始めた直後、師匠となる最愛の叔父はガンで逝ってしまった。
もっと若いときから叔父に教わっておけば、、、と、後悔している。
今となっては、叔父に直接教わる事は出来ないので、叔父の演武ビデオを目を潤ませながら見ている。
叔父の後を継ぐ、そんな大それた気持ちはない、叔父の剣武の欠片でも自分のものにしたいとは思うだけだ。
もっと若いときから叔父に教わっておけば、、、と、後悔している。
今となっては、叔父に直接教わる事は出来ないので、叔父の演武ビデオを目を潤ませながら見ている。
叔父の後を継ぐ、そんな大それた気持ちはない、叔父の剣武の欠片でも自分のものにしたいとは思うだけだ。











