なぜベンチャー企業にブラックが多いのか、

それは会社として組織として、まだ未熟だからだろう。

しかし、ベンチャー企業の良い点もある。

裁量権だ。

大きな組織、ことに老舗企業では、

まさに「歯車」とも言うべき存在になってしまう感覚が従業員にはある。

しかし、ベンチャー企業であれば、自分の存在意義が誇張され、

「キミは我が社に必要な存在」「私のいるべき場所はココ。」と強調される。

つまり、「私は必要とされている」と、強く認識できるのだ。

しかし一方で、それは逆もまた然り、である。

そのような環境でないと、自分の存在意義が確立できない、

つまり、自己肯定感が低い人間の集団である可能性もあるのだ。

実際に、ベンチャー企業で働く人のほとんどは、

「イヤイヤ」言いながらも、長時間労働・自己犠牲を厭わず、

限界ギリギリまで働く人も散見される。

これは、このような働き方を自分に課すことで、

「私はこんなにも必要とされているのだ」と誤った自己イメージを持っていることが裏にあるのではないか。

また、元々は自己肯定感が高かった人も、

このような働き方で、「自分はこんなにも働かなくては、他を満足させることができない、ダメな人間なのだ。」と錯覚しかねない。

 

しかし、数年~20年も経てば、会社は大きく、安定してくる。

働き方も余裕ができてくる。

その段階になって、自己肯定感が低くなりまくった人間が、

体調に支障をきたし始めるのだ。

「私が無理して働かなくても、会社は回っていく。」

「私は必要とされていない存在なのだ。」
そう考えた、かつてのモーレツ社員達は、

以前のような無理を強いられなくなったことで、自己肯定感を低め、自信をなくしていく・・・。

つまり、会社が大きくなる時期より、安定期に入り始めた頃がアブナイのだ。