今日、専門学校時代の教え子から電話がかかってきました。
その内容は、
ストレングス&コンディショニングコーチとして
ある高校の野球部のサポートに入るそうです。
それで、どんなことをやったらいいか?
競技パフォーマンスが短期間で向上するトレーニングはないか?
そんなことでした。
おいおい!
専門学校のときに何を習ってきたのか?
元担任として、恥ずかしい気持ちがしました。
まず、短期間ということが、僕はひっかかり、
S&Cコーチの仕事として、技術を教えるのではないので
短期間で効果を出すことよりもちゃんとした
ピリオダイゼーションを考えることを話しました。
また、本人の中には、S&Cコーチは競技力を上げることだけが
仕事だと思っていました。
僕はS&Cコーチは当然、パフォーマンスの向上が仕事のメインだと思います。
ただ、その前提に選手に絶対にケガをさせないこと。
練習や試合ができるコンディションや体力をつくることがベースだと思います。
特に、急性的なケガについてはしょうがない部分もありますが、
慢性的な障害は絶対に避けるべきだと思っています。
それを考えた上での競技力向上ではないでしょうか?
当り前のことなのですが、教え子に学生時代に伝わってなくて
僕自身の担任としての能力がまだまだ足りていなかったと感じます。
日本ではスポーツトレーナーという言葉が
色々な意味で捉えられ、また複合的な言葉としても使われます。
アスレティックトレーナーも、S&Cコーチも、
マッサージ師も、柔道整復師も、PTも全てトレーナーと呼ばれます。
別にこれがダメだというわけではありません。
それぞれに目的や仕事がありますが、
やはり、ケガを治すことも重要ですが、
ケガをさせないということが前提ではないのかなと思います。
僕たちの仕事はそれだけ影響を与えることがあるということを
認識して仕事をしていかなければいけないと思います。
一流を育てることも、選手全員にケガをさせないことも
同等に重要だということを、監督もトレーナーも理解すべきですね。
競技力向上とケガは紙一重な部分もあります。
だからこそ、正しい知識と指導力、そして経験が必要ではないでしょうか?