今日はスポーツの動きの「コツ」について
最近感じたことを少し書きたいと思います。
コツは実体的に存在しているものでなく、
運動を実施している中で主観や感覚のもと構成されたものだと思います。
また、科学では解明しにくいもので、数値化、データ化
するのが難しいことも言えるでしょう。
科学は動きを客観化し、主観や感覚が無視されやすい。
しかし、実際のパフォーマンスは選手の主観的、
感覚的動作によって最終的には決定します。
つまり、その中でコツは重要な役割を担っていると言えます。
コツは個人だけ直観する感覚的、主観的なコツと
誰もが共感する共通性のあるコツが
あるのではないでしょうか?
監督、コーチ、指導者、トレーナーは
コツの違いを考慮し、主観と客観のズレをすり合わせ、
選手にコツをつかませることが大切だと思います。
有能なコーチほどそれが上手だと思います。
最後にコツをつかませる指導ポイントをまとめてみました。
①科学だけを研究している研究者はコツをつかませることは難しい。
②指導者の経験と感覚も重要であり、そのスポーツの運動経験と
指導経験が必要である。
③選手の個人特性(性格、知識力、技術力)を把握する。
④客観的な情報とコツの種類を認識したうえで、経験に基づく
主観的な助言を提供し、意識化させる。
コツを主観と客観の両方で表現できるようになれば
スポーツはもっと発展することになると思います。
そういった研究をこれからしていきたいですし、
その差を埋められるトレーナーになりたいですね。