今日は高校のバスケットチームのトレーナー指導でした。
もともと、行く予定だった別のチームがキャンセルになり、
急きょだったのですが、体力測定とトレーニングを実施しました。
スプリント走、シャトルラン、ラインドリル、Tテスト、ジャンプなどなど
かなり、ハードだったんですが
最後までよく頑張ってやってくれました。
ただ、テストの記録はそんなに悪くないのですが、
どうしても、体重、体脂肪の数値が高い傾向にあります。
最近の高校生は以前に比べて、
平均して体脂肪が多いように思います。
近年の学力の低下、体力の低下だけでなく、
身体組成も大きく変化しているのではないかと思います。
この高校の選手たちも
身体にはいいエンジンを持っているのですが、
ボディが重くて、活かしきれていないのが現状です。
先日、受講したセミナーで、
ある講師の方が体重、体脂肪については
特に意識して考えさせなくても
競技スポーツをやっている人間の多くは
競技歴を重ねてトレーニング、練習していけば、
それなりの身体になってくるとおっしゃっていましたが、
これからの高校生はそれでは厳しいかもしれませんね。
このチームも、一人ひとりが体重、体脂肪を落とせば
もっと上のランクで戦える選手が集まっています。
なんせ体脂肪が30%超で、女の子でシャトルランが
120回を超えてる選手がいるぐらいですから。
のびしろがあって、これから強くなるチームは楽しみですね。
実際、週一回ぐらいのトレーナーの指導が
直接パフォーマンスに及ぼす影響なんて
毎日選手を観ている監督、コーチの指導に比べれば
たいしたことないものだと僕は思います。
ただ、間接的に選手のメンタルを変化させたり、
動機、やる気をもたせたりすること、
考える力を身につけさせることで
その貢献度は大きく変わると思います。
僕はトレーナーとして、体力レベルの向上だけでなく、
まずは選手の心を変えていくことが
これからの高校生には重要ではないかと思います。
残念ですが、今の教育は、中学生には小学生のように
高校生には中学生、大学・専門学生には高校生に
指導するようにしていかないといけないと思います。
スポーツの現場も科学することだけなく、
こういったことを考えていくべきだと思います。