夜の10時過ぎ母からの一本の電話

 胸騒ぎを感じながら出ると――

 「お父さんがトイレで倒れて動けない」びっくり


慌てて実家へ向かうと

父はトイレの洋式便座に座ったまま


意識はあるものの反応は鈍い

シャツは汗で湿ってぐっしょり


とにかくそのままにはしておけず

抱えながら近くの部屋へ移動

ほどなくして妹も駆けつける


母の話ではトイレに行こうとしても歩けず

弟に支えられてようやく辿り着いたとのこと


市の急病センターに向かうことも考えたが

立つこともできず座らせるのがやっとだったので

救急車を呼ぶことに


10分ほどで到着した救急車

隊員は3名

指示に従いマイナンバーカードと

お薬手帳を渡します

父への問いかけが始まる


そのやり取りの中で、少し気になったのが

救急隊員の話し方

どこか高圧的に感じてしまい違和感が残りました


複数の病院にかかっているため

かかりつけの病院で受け入れしてもらえる

自分も同乗し病院へ


車内では体温や血圧の測定が行われ

この時点で熱はすでに38℃台


さらに隊員が父の裸足を見て一言


「靴、持ってきてますか?」 

「多分、入院はしないと思うけど

一応あった方がいいですね」


 ――この言葉が後になって引っかかることに


病院に到着し、すぐに検査開始
血液検査、レントゲン、CT…


待っている時間に看護師からいろいろ質問を受ける


約50分後、医師からの説明
診断は「ウイルス感染」

この時点で熱は40℃を超えていました
肺炎までは至っていないものの、片方の肺に腫れ
高齢者のウイルス感染は今かなり多いとのこと
大人には特定する検査がなく基本は自然治癒


これまでの既往歴――
脳梗塞、胃がん、狭心症――も考慮され、
1〜2週間の入院が決定


正直、ほっとした気持ちと同時に
あの救急隊員の「入院はないだろう」

という言葉が頭をよぎりました


あれは何だったのか――
あの話し方も相まってどうしても引っかかるプンプン


入院手続きや説明を終え、病院を出たのは

深夜0時半過ぎ
母に準備のことを伝え帰宅したのは

1時を回っていました


ようやく一息ついたその翌朝
妹からの連絡
「夜中、病院から連絡あった?」
自分のところにはなく妹の所に連絡があったそうで
父が夜中にトイレへ向かう途中で転倒し

頭を打ったとのこと
顔にもあざができているとびっくり

想像以上に体力が落ちているみたいだ


今日の午後、父の顔を見に行ってきます
少しでも状態が落ち着いているといいなぁ